「山形市中心市街地グランドデザイン(料亭文化ゾーン)における「千歳館」の位置づけ」に関する共同記者会見 令和3年10月8日

ページ番号1008491  更新日 令和3年12月7日

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写真:会見に臨む市長と澤渡氏

出席者

市長、株式会社千歳館代表取締役社長 澤渡 章氏、企画調整部長、商工観光部長、まちづくり政策部長

内容

発表事項

1.(仮称)花小路公園整備による公園空白区域の解消について
2.千歳館利活用に係るサウンディング型市場調査概要

会見内容

映像

発表内容

市長
 「山形市中心市街地グランドデザイン(料亭文化ゾーン)における「千歳館」の位置づけ」について発表させていただきます。
 本年8月17日の「千歳館」休業発表後、山形市は、様々な形で市民の皆様から「千歳館は一体どうなるんだ」、「これから市としてできることがあるんじゃないか」など、また、議会からも、そういった声をいただいてまいりました。そうしたこともあり、澤渡様から現在の状況、そして今後について、話し合いをさせていただいたところでございます。
 澤渡氏は、やまがた舞子・芸妓をはじめとする料亭文化と、国の登録有形文化財となっている建物を後世へ引き継いでいきたいという大変強い思いをお持ちでございました。しかし、その一方で、これまでのように料亭の経営を維持し続けることは、なかなか難しいというお話がございました。
 そうした状況を踏まえ、山形市では、様々検討し、澤渡氏と話し合いを続けた結果、澤渡氏から千歳館の建物及び庭木等を山形市に寄付してもよいとのお話がございました。
 当該箇所は、山形市が中心市街地の価値を高めていく方向性を示すために策定した「山形市中心市街地グランドデザイン」において、「料亭文化ゾーン」に位置づけております。ちょうどその南側エリアでは、「七日町歴史と文化活用街区整備事業」に既に着手しており、御殿堰や四山楼を中心とした賑わい創出に取り組んでいるところであります。また、別の行政課題でありますが、千歳館を含む周辺のエリアは、山形市が「みどりの基本計画」で定めている「公園空白区域」であることが課題となっております。
 これらを総合的に勘案いたしまして、庁内で更なる検討を行った結果、山形市といたしまして、当該土地を取得して公園として整備し、公園空白区域解消を図ることとし、併せて、ご寄贈いただける建物の保存・活用については、今後その活用についてサウンディング調査を行い、引き続き協議・検討をしていくことを決定いたしました。
 では、それらの具体的な内容について申し上げます。
 まず、資料の「(仮称)花小路公園整備による公園空白区域の解消について」をご覧ください。
 山形市は、「みどりの基本計画」に基づき、身近な都市公園が充足していない公園空白区域への整備を推進しております。これまで、平成22年度に深町公園、平成29年度には清住公園、令和元年度には美畑公園など積極的に整備を行い、公園空白区域の解消を図ってまいりました。
 現在、市街化区域内の公園空白区域は3区域となっております。当該箇所を公園として整備することで、住宅が密集し最も用地確保が困難であった、「本町・七日町地区」における公園空白区域が解消できることになります。
 今後、料亭の素晴らしい庭園を広く市民に開放する、魅力ある「(仮称)花小路公園」の整備を進めていきたいと考えております。
 続きまして、資料の「千歳館利活用に係るサウンディング型市場調査概要」をご覧ください。
 「千歳館」の一部建物につきましては、公民連携による利活用策を検討するため、民間事業者との対話を行うサウンディング型市場調査を実施するものであります。
 この調査により、広く民間事業者の皆様から様々な意見や提案をいただくとともに、関係者との協議を行いながら、今後の利活用について検討してまいります。
 今般のコロナ禍の影響から、老舗料亭「千歳館」としての営業は終了となってしまいます。しかしながら、創業家の想い、また、これまで様々な歴史を刻んできた、それにかかわってきた市民の皆様の想いのこもった重要な文化財である建物や庭を、今後とも市民の財産として、やまがた舞子・芸妓文化継承の場、そして街なか観光の拠点としても活用し、後世に引き継いでいきたいと考えております。
 市民の皆様にもご理解を賜れればと思っております。

 

株式会社千歳館 代表取締役社長 澤渡 章氏
 株式会社千歳館代表取締役社長の澤渡章と申します。本日の共同記者会見にあたりまして、ご挨拶申し上げます。
 去る8月17日、「料亭 千歳館」の休業宣言をさせていただきました。再開につきましては、当初より非常に厳しいと考えておりましたが、明治九年から145年続いた「料亭 千歳館」の歴史や、大正四年に建てられました登録有形文化財である建物の保存、やまがた舞子・芸妓文化の継承などを思うとなかなか決断することができませんでした。
 しかし、宣言後に山形市とさまざまな話し合いを進めていく中、建物や庭木等を市へ寄付させていただいて、敷地全体を活用していただくことが、将来のまちづくりと発展に寄与していく最善の道だというふうに判断したところでございます。
 今まで、多くのお客様、仕入れ業者様、金融機関様、そして私どもと一緒に働いてくださった従業員の皆様に、「料亭 千歳館」を今まで続けてこられた感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
 そして、この場をご提供いただいた皆様、本当にありがとうございます。

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