令和3年4月23日　市長臨時記者会見（変異株対応政策パッケージについて）

出席者

市長、総務部長、企画調整部長、福祉推進部長、商工観光部長、教育部長

内容

発表事項

• 「変異株対応政策パッケージ」　感染症に強いまちづくりを目指して
• 「変異株対応政策パッケージ」のロードマップ
• 山形新型コロナ対策認証事業について
• 高齢者施設従事者（入所系）に対するPCR検査について
• 高齢者施設での感染防止対策に関する実地確認について
• 事業所における不織布マスクの着用の推奨に関する周知について
• 山形市立学校不織布マスク配布・着用啓発事業について

• 発表事項に関する配布資料 （PDF 4.1MB）

会見内容

映像

発表内容

市長
それでは、先ほどの知事との共同記者会見で触れました政策パッケージの内容について、発表いたします。
まず、この「変異株対応政策パッケージ」を策定する趣旨について申し上げます。
先ほど述べたとおり、山形市内における3月の感染拡大の要因は、E484K変異株のまん延であると考えております。
市民の皆様の感染防止対策に変わりがなかったにもかかわらず、3月から個別の感染事例における家族や周囲への感染状況が一変しました。従来株に比べ明らかに感染率が高く、新規感染者数も急増し、クラスターも多く発生するようになりました。
また、山形県との共同による緊急事態宣言に伴う時短要請以降、飲食店での感染が減った一方、学校や施設など幅広く感染が広がり、幼児から高齢者にまで感染が確認されました。
これに加え、まだ数としては少ないですが、感染力が強く重症化リスクも高いとされるN501Y変異株も確認されているところです。
これを受け、ワクチン接種を軸とする感染抑制に取り組むとともに、その状況を見極めながら、少しでも早い経済の回復・活性化を図っていくため、このパッケージを策定したものであります。
では、各事業の詳細についてご説明いたします。

はじめに、先ほど知事からもありました、県と市が協力して取り組む「山形新型コロナ対策認証事業について」です。
この事業実施にあたり、山形市では、対象となる市内の飲食店、宿泊施設に対しての通知や、市公式ホームページに掲載するなど制度の周知を図ります。また、県内全域での実施に先立ちまして、4月26日から山形市内の飲食店・宿泊施設の現地確認を実施いたします。さらに、より多くの「コロナ対策宣言店」が認証店となるよう、働きかけを行ってまいります。

二つ目は、「入所系高齢者施設従事者に対するPCR検査事業について」です。
このたびの感染拡大では、通所系高齢者施設でクラスターが発生いたしました。
これに対応し、通所系・訪問系の高齢者施設の従事者に対するPCR検査を既に開始しております。
このたび、重症化しやすい高齢者施設入所者の皆様が安心して過ごせるよう、入所系高齢者施設の従事者の皆様に対しても、PCR検査を実施してまいります。
検査方法につきましては、検査キットを希望者に送付し、本人が唾液を採取し、検査事業者へ送付することとしております。今回追加となる入所系の施設従事者は約3,000人で、高齢者施設従事者に対するPCR検査は、全体で約6,000人について実施する見込みとなっております。

三つ目は、「高齢者施設での感染防止対策に関する実地確認について」です。
高齢者施設に対するPCR検査と並行して、市保健所長による研修を受けた市職員が施設に赴き、市保健所監修のチェックポイントにより各高齢者施設の感染防止対策を確認し、足りないところを助言・指導することといたします。
対象は、山形市内の全高齢者施設665事業所とし、4月27日火曜日から、順次実施してまいります。

四つ目は、「山形市立学校不織布マスク配付・着用啓発事業」及び「事業所における不織布マスクの着用の推奨に関する周知」についてです。
市立小中学校及び商業高校の児童・生徒1万8,476人に対し、感染防止効果の高い不織布マスク及び着用啓発チラシを順次配付いたします。
加えて、4月26日月曜日からの1か月間、山形駅前、七日町等での青少年街頭指導において、不織布マスクの正しい着用を重点項目として指導することで、児童・生徒の学校内外での感染防止対策を強化してまいります。
また、市内の商工業者、協同組合、団体などに対しましても、不織布マスクの着用を推奨するため、啓発文書を送付するほか、山形市公式ホームページ、LINE、Twitterや、山形　商工会議所等を通じ、その有効性と適切な着用方法等について、お伝えをしてまいります。

以上が「変異株対応政策パッケージ」に位置付けた各事業の概要であります。これらの実施に必要な予算につきましては、今後、補正予算として提案し、議会よりご承認いただくことができ次第、速やかに執行してまいりたいと考えております。
市民、事業者の皆様には、緊急事態宣言が解除になった後も引き続き、感染防止対策の徹底をお願いすることとなります。
先日、政府から16歳以上の国民全員分を上回るワクチンの確保に目途が立ったということが発表されました。山形市といたしましても、迅速かつ円滑なワクチン接種を進めるとともに、この政策パッケージの事業をはじめとする感染防止対策を推進することにより、感染がリバウンドすることを防ぎ、市民の皆様が一日も早く普通の日常を過ごせるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
私からの発表は、以上でございます。