令和3年4月19日 市長記者会見
出席者
市長、総務部長、健康医療部長、保健医療監、福祉推進部長、こども未来部長、商工観光部長、済)事務局長、社会教育青少年課長
内容
発表事項
- 高齢者の医療機関での新型コロナワクチン接種開始について
- 令和3年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について
- 山形市立病院済生館のゴールデンウイーク期間における臨時開院について
資料のみ
- (山形市成人の祝賀式関係)県外在住の新成人に対するPCR検査実施及び青少年街頭指導における感染防止対策について
- 令和3年度エコ・サマーアクションの実施について
会見内容
映像
発表内容
市長
発表に先立ちまして、市民の皆様に対し、感染防止対策の徹底について改めてお願いしたいと思います。
現在、山形市が山形県と共同で発出している緊急事態宣言の期限が、残すところあと1週間となりました。市民の皆様、事業者の皆様のご理解とご協力により、新規感染者数は減少傾向となっております。ご協力に心から感謝を申し上げます。
本市第3波の要因であり、感染力が強いと思われるE484K変異株、そして新たに確認されたN501Y変異株に対しても、皆様に取り組んでいただく感染防止対策に変わりはありません。さらに感染を抑え込むためには、ここが踏ん張りどころであります。
市民の皆様には、すでにご負担、また我慢も強いているところではありますが、お一人おひとりが、不織布マスクの正しい着用など、ご自身の対策を再点検していただきまして、改めて基本的な感染防止対策を徹底していただきますようお願いを申し上げます。そして、来るべきワクチン接種につなげてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、発表案件に移らせていただきます。
はじめに、高齢者の医療機関での新型コロナワクチン接種開始について申し上げます。
高齢者の医療機関でのワクチン接種は、5月26日水曜日から開始することに決定いたしました。予約受付は5月12日水曜日からとし、対象となる高齢者の皆様には、4月末に予約開始をお知らせするはがきを郵送いたします。
また、広報やまがた5月1日号の折り込みチラシなどで、ワクチンが接種できる医療機関や、その予約方法をお知らせいたしますので、ご自身のかかりつけ医で接種できるかどうかや、その予約方法など、必要な事項をご確認ください。
予約方法については、コールセンターや接種医療機関への電話、また、スマートフォン・パソコンでのWeb予約など様々準備しておりますが、予約開始時は特に、電話が混み合うことが予想されます。皆様がそれぞれスムーズに予約できるよう、積極的に電話以外の予約方法をご利用いただきますようお願い申し上げます。
山形市では、市民の皆様へのワクチン接種について、できる限りスムーズに予約、接種できるよう、しっかりと取り組んでまいります。集団免疫の獲得に向けて、積極的にワクチン接種をしていただきますようお願い申し上げます。
続きまして、令和3年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について発表いたします。
山形市の令和3年4月1日現在の待機児童数は、令和2年に引き続きゼロとなりました。
1歳児受入促進支援事業や、保育所等の第4次利用調整の待機児童対策を継続して実施したことで、特に待機児童の多かった1歳児の受入れ枠と入所者数が増加し、待機児童が解消できているものと考えております。
今後につきましては、これらの対策のほか、保育士の確保や離職防止、負担軽減を図る観点から、保育士宿舎の借り上げ費用の支援を継続し、また、新たな取組として、保育補助者や保育支援者の雇上事業を実施してまいります。併せて、小規模保育事業所の施設整備により低年齢児の受入れ促進に取り組み、子育て環境の更なる充実を図ってまいります。
続きまして、市立病院済生館の臨時開院について発表いたします。
済生館では、このたびの5月の大型連休期間中における臨時開院として、5月3日月曜日に外来診療を行います。
この期間中、5月2日から5日までについては、地域の開業医の方々の多くが休診されるものと予想されます。
済生館といたしましては、市民の皆様の不安を解消し、皆様が安心して連休を過ごせるよう、地域の救急医療と連携して医療提供体制の充実を図るとともに、臨時開院により、済生館の入院患者の皆様にも通常と変わらない医療体制を提供いたします。
私からは、以上でございます。
時事通信
高齢者の医療機関でのワクチン接種に関して、高齢者施設でのワクチン接種が始まり、1週間が経過しました。今のところそれで見つかった課題や医療機関でのワクチン接種に向けて、改善しなければいけないポイントなどがございましたら、よろしくお願いします。
健康医療部長
4月12日から高齢者施設の方でワクチン接種を開始したところでございます。5つの施設の対象接種予定者が475名で、現在接種率が70%となってございます。今のところ、問題のある案件などは、こちらの方に報告が上がってきておりませんので、スムーズに接種が行われているものと考えております。また、医療機関での接種も今後始まりますが、そちらに向けましても万全の体制で臨みたいと考えているところでございます。
時事通信
河野太郎大臣の方から、ワクチンに関して余ったものは捨てないでというお触れもあったかと思います。余ったものについては管理できているかなどの対応を教えてください。
市長
それについては、今決まった施設での接種で計画的にやっておりますので、ワクチンが余るということはほとんどなく終わらすことができると思っております。やはり今日発表しました医療機関でのワクチン接種が本格的に始まった際には、そうした課題が出てくるものと思いますので、無駄にならないような仕組み作りの検討も指示したところであります。そうしたところも本格接種の開始までには体制を作っていきたいと思います。
河北新報
ワクチン接種に関して、高齢者が今、接種していますが、高齢者の対象が何人で、打ち終わるのはいつ頃か、また、次のフェーズに行くのはいつ頃を目途としているかを教えてください。
健康医療部長
高齢者の対象者につきましては、約7万6千人と発表しているところでございます。
3月15日、プロジェクトチーム会議の方で実施計画を策定しましたが、その時点では高齢者の2回目の接種が7月いっぱいで終わる予定としております。国からのワクチン供給が3週間程度ずれこんでいるということもございますので、なるべく早めに打てるよう、医療機関等にも協力を得ながら進めているところでございます。今後、国からのワクチンの供給量、医療機関での接種体制など、状況を見極めながらなるべく遅れがないように進めていきたいと考えているところでございます。
河北新報
待機児童が2年連続ゼロということではありますが、資料を拝見してますと第3次利用調整の保留者が92人いて、それで第4次調整を行って15人入所したということなので、逆に言えば70数人がまだ保留されていることになると思います。これについては、行きたい施設と入れる施設のマッチングミスが起きているということだと思うんですけれども、その解消に向けて、これからやっていく取り組みはあるのでしょうか。
こども未来部長
こちらは、74人が保留という形で、72人が特定施設のみの申し込み、あとは求職活動を休止ということで2名となっております。今後保留児童につきましては、資料にもあるように、保育士、補助者の雇い上げ強化事業ですとか、保育支援体制の強化事業、また、待機児童の多い低年齢児童を促進する観点から小規模保育事業所の施設整備を引き続き行ってまいります。なお、昨年度も実施させていただいている1歳児の受け入れ促進事業について、特に需要の多い1歳児を弾力的に受け入れるための対応も今年度引き続き行っているところでございます。
河北新報
資料にありました、県外在住の新成人のPCR検査について、4月20日にキットを発送して、検査をして、5月2日の成人式に臨んでもらうという形だと思います。その間に感染する可能性も十分にあり、キット発送から式まで間があいていますが、そのあたりの見解についてお伺いします。
市長
なるべく期間をギリギリといいますか、間があかないようにした方がよいということで考えております。詳細は社会教育青少年課長から回答します。
社会教育青少年課長
県外にお住まいの新成人の方のPCR検査につきましては、本日以降キットを送らせていただきます。既に、市外、県外から参加される方については約200名ということで連絡をいただいております。その他には、市内に住民票を置いたまま県外に行かれている方もいらっしゃいますので、県内の新成人対象者2500名の方全てに対し、県外に在住している方についてはPCR検査を受けるようにと手紙でご連絡して、連絡先の専用のメールアカウントをご案内し、ご連絡をいただいた方に順次PCR検査のキットをお送りして検査していただくということになります。当然時間的に余裕があると思いますので、ご案内の中で検査を受けて陰性になったとしても、その間式典の参加前には感染予防について注意していただくということ、山形においでの際についても移動時も感染には十分注意するようにということで周知を図ってまいりたいと思います。
YBC
冒頭でもありましたように、緊急事態宣言解除が1週間後に迫っています。現段階で再延長するのか、それとも解除になるのかという見通しがありましたら、お教えください。
市長
これについては山形県とやりとりをしながら決めていくということでありますので、今の時点で申し上げることはできません。しかしながら、ここ数日、新規感染者が一桁台になったということは、非常によかったと思っておりますが、それ以外の要素もありますので、そうしたところを総合的に勘案しながら県とやり取りしながら決めていくということになろうかと思います。
YBC
前回と同様にギリギリまで判断を待つということも考えられるのでしょうか。
市長
そこについては、知事の会見もあったかと思いますけれども、やりとりの中で決まってまいりますので、いつというのは申し上げられないです。
読売新聞
高齢者のワクチン接種ができる医療機関数について、分かれば教えてください。
健康医療部長
このたびご協力いただけます医療機関でございますが、全部合わせて154医療機関となってございます。
読売新聞
何日時点の数字ですか。
健康医療部長
今現在ということでございます。その名簿を5月1日号の広報やまがたに折り込んで、皆様にお伝えする予定となっております。
読売新聞
154というのは、全部かかりつけ医なども含むという理解でよろしいでしょうか。
健康医療部長
はい、そうでございます。市内医療機関の中でワクチン接種を協力していただけるということで154です。そのうち一般受付、どなたでも、かかりつけの方でなくても構わないというところも、56の医療機関が手を挙げていただいているというような状況でございます。
(※一般受付も行う医療機関数については、のちに59と訂正)
読売新聞
ワクチン接種はLINE予約もできるということですけれども、確か報道等で総務省がLINEの行政サービスを停止する予定だったと思います。この総務省の対応というのは、今回のLINE予約の開始に対して、特に影響を与えることはないということなのでしょうか。
健康医療部長
国の方からは、LINEサービスの利用に関しては、ガイドラインを早期に示すといわれております。山形市におきましては、ワクチン接種の予約システムにおける使用について、個人情報の管理の面から安全なのかどうか、これまで検討してまいりました。利用者が入力する個人情報はLINE社とは別の専用のウェブサイトに入力する形式で委託業者の国内サーバーに管理されており、LINE社のサーバーには保存はされないということもあり、検討の結果、安全に情報が管理されていると判断しました。また、利用者の利便性を考慮しまして、LINEによる予約受付を予定どおり開始することといたしました。
読売新聞
新成人へのPCR検査の予算がいくらかわかれば教えていただけますか。
社会教育青少年課長
予算でございますけれども、PCR検査のキットの費用が主になります。1つあたり8,300円くらいで、その人数分になるかと思います。
(※その後、PCR検査の予算は、1つあたりの単価が8355円で、実際検査される方を約500人と見込んでおり、合計417万8千円となる旨と回答)
読売新聞
そのPCR検査費用については、新成人は無料ですか。
市長
はい、そうです。
NHK
新成人に対するPCR検査について何点かお伺いします。
まずは県境をまたぐ移動が自粛されている中で、延期とか中止という判断もあったかと思いますが、その中でも今回予定どおり実施されることを決められた市長の思いをお聞きできたらと思います。
市長
やはり対策をしっかり行って開催するというところが大事だと思っております。そうした市主催のイベント等に関しては、極力県外から来られる方がいる場合には、事前にPCR検査をして、そして陰性ということをもって参加していただくというような形で考えております。また、当然当日の行動など気を付けていただくとともに、マスクの着用や必要な感染防止対策を徹底して、当日の会場も2回に分け、更に密対策も行ってと、対策を徹底したうえで行っていきたいと考えております。成人式というのは人生で1回きりの儀式でありますので、既に延長していますが、ここで対策をとったうえで行っていきたいと考え、実施させていただくことになりました。
NHK
確認ですけれども、この実施については、県と市独自の緊急事態宣言が出ていることを受けて、PCR検査の実施を行うという認識でいいでしょうか。それとも変異株とかそのあたりも関係しているのでしょうか。
市長
やはりこれまでと違う状況として、変異株の存在というのがあります。感染力が強いと思われますので、これまでよりさらにプラスの対応が必要であろうということから、対策の徹底をしたうえで行うということであります。
NHK
もし仮に、PCR検査を受けずに直接来られてしまった場合、基本的には中に入れないということでしょうか。
社会教育青少年課長
PCR検査を受けないでいらっしゃったという方も想定されますので、その場合には会場の入口で確認させていただいて、そういった方でどうしても参加されたいという方については、会場とは別の2階のホールへご案内させていただいて、そこでライブ配信でご覧いただくということを計画中です。
山形新聞
ワクチン接種に関して、3つの受付の方法がありますが、それぞれ何割くらいの受付があるということを想定しているのでしょうか。
健康医療部長
最初は高齢者の方が接種されるため、コールセンターへのお問い合わせが多いのかと考えておりますが、具体的にどのような割合でというようなことは持ち合わせてございません。
なるべく混雑を避けるために、WEB予約や、もしご家族いらっしゃいましたらLINEの予約とか、なるべくコールセンターが混み合わないよう誘導を考えております。
山形新聞
他県の事例ですと、電話をしたのに繋がらないという苦情とか困惑されている方が多くいらっしゃるようです。電話の受付というものは大体どれくらいの間口を考えていらっしゃいますか。つながる割合というか、1度にどのくらいの回線を受け付けられるのでしょうか。
健康医療部長
山形市では、コールセンターで20回線用意しております。他自治体と比べても充足しているのではないかと考えているところでございますが、繋がりにくさについても、皆様にご理解いただけますように周知していきたいと考えております。
読売新聞
新成人のPCR検査について、万が一検査を受けなかった方は、当日別会場に案内されるということですが、市としては、強制力は伴わないが、なるべく多くの方にできる限り受けてほしいというスタンスでしょうか。
市長
当然受けていただきたいですし、何かのことで受けていただけない方については、先程申し上げたとおり本会場には入れないということになります。
TUY
ワクチン接種を5月26日から予定しているということですが、入荷の量やスケジュールなど、どのような計画になっているのでしょうか。
新型コロナウイルスワクチン接種対策室長
ワクチンの供給の見込みとしましては、4月26日の週にまず1箱くると国の方から連絡がきているところです。それから、4月26日の週及び5月3日の週については更にワクチンが供給されるということですが、今のところの見込みとしましては6箱ということになっております。6箱については今どのように使うかについては、現在調整をしているところですが、まずは高齢者施設などで接種していただくことで考えています。その他医療機関、病院への配分も調整しておりまして、その場合は入院患者の方などに接種していくということになります。それから、5月10日の週及び17日の週から、ある程度安定したワクチンが供給されるということですので、ここで供給されるワクチンを一般高齢者の方に接種していくことを考えております。
TUY
高齢者の接種が終わる見込みが7月いっぱいで、5月10日、17日の週以降安定した供給が見込まれるとのことですが、そのあとも同じような形で見込まれているのでしょうか。
新型コロナウイルスワクチン接種対策室長
国の方からは同じような形で、5月17日以降も安定した供給をしますと事務連絡が来ています。
TUY
安定した供給ということについて、具体的な数字はまだわかっていないでしょうか。
新型コロナウイルスワクチン接種対策室長
国の方からは、5月10日の週及び5月17日の週は全国で約1万6千箱のワクチンを出荷し、5月24日の週以降に関しては2週間ごとに1万6千箱以上の出荷を予定していると連絡がきています。そういうことで、以降安定した供給がなされるであろうという見込みを立てております。
時事通信
今朝方、菅首相が記者団の質問に対して、ワクチンが9月までに供給される目途がたったと発言がありました。これに関して、市長としてこの発言に対し、安心を感じるのか、それともスケジュールとしては遅いという不安を感じるのか、そういった所感を教えていただけたらと思います。
市長
その総理の保証によって、今のスケジュールより更に前倒しで来るということになれば、当然歓迎すべきことであります。ただ、それが5月ですとか6月すぐにたくさんの量がくるということまではわかりませんので、増える、前倒しになるにしても、どういったペースでくるのかを示していただければそれに合わせて準備ができますので、その部分を早めに示していただきたいと思っています。いずれにしても、こうしたことは臨機応変に対応できるようにしなければいけませんので、市としては発言を踏まえて準備を進めたいと思います。
河北新報
2点お願いします。まず1点は、先週から飲食店と施設の従事者へのPCR検査、実施されていますけれども、その現状の調査数や、感染確認の状況を教えてください。
総務部長
飲食店と高齢者施設関係のPCR検査でございますが、4月19日今日朝の時点での申し込み件数としましては759件、277事業所となっています。内訳を申しますと、飲食店が650件、267店舗、高齢者施設が109件、10施設となっております。
このうち検査の結果が出ているものは、今日時点で全てが飲食店分で7件、陰性となっております。
河北新報
先日の市長会でもありました県と連携する政策について協議する場を設けてもらえないかという要望があったと思います。改めて、県に政策についての所感と今後どのように進めていってもらいたいか要望があれば教えてください。
市長
まず、あの時議論になりました保育料の件を含めて、あの場で出された県に対しての要望事項がいくつかありましたので、現在、その意見もふまえてとりまとめを行っております。それがまとまりましたら、県の方に市長会からの要望を提出することになります。一方で、別途議題としてあがりました県知事と市長との意見交換、協議の場につきましては、開催していただけるのであれば、11月頃の想定となりました。これについては、さらに各市の意見もいただきながら、別途県の方にこのように開催していただけませんかと要望していくことになります。
YBC
5月末に予定されている東北絆まつりについて、以前、会場の変更や中止の可能性も含めて検討すると発表されていたと思います。現時点での見通しや、いつまでに開催の可否などを決定するという見通しはございますか。
市長
現状を踏まえ、今まさに検討中でございます。関係各機関との調整を経て、今月中には内容を発表できるようにしたいと思っています。
NHK
N501Yの変異株が見つかったことについて、市長の受け止めを教えてください。
市長
まずは、これまで確認されてなかったのが山形県だけという状況でしたので、そういう意味ではついにきたかという感じがいたします。
しかし、現時点におきましては、すべて把握しているわけではありませんが、N501Yの数はまだ限られておりますので、できる限りそれが広がらないよう防いでいきたいと思います。また、この後につきましては、E484Kもそうですが、変異株の感染力がより強いということを認識して対策をしなければならないと考えております。2月までと3月以降では、感染力に違いがみられますので、より一層気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。
NHK
これを受けて、新たな対策とか経済政策への考え方など、何かそういうところに変わったこととかはありますか。
市長
緊急事態宣言以降、感染状況を見ますと飲食店の関係についてはかなり減っております。これは時短要請等の効果があったと思いますし、緊急事態宣言を出すこと自体によって市民の皆様からも大変気を付けて取り組んでいただいたという結果だと思います。一方で、感染場所が多様化しているといいますか、事業所や高齢者施設、学校など、さまざまな場面で感染やクラスターが起こり、そして現在に至っています。飲食店だけ対策すればいいということではなく、それぞれの場面に応じた対策もしなければいけないということで、現在検討しております。場所や場面に応じ、しっかりと取り組んでいくということになると思います。
NHK
今回のN501Yはイギリス型なのかどうかなど、わからないことが多いと思います。大阪などでは(N501Yがまん延して)医療がひっ迫していると見受けられ、山形にこれから(N501Yが)まん延したら本当に大変だなと思いますが、市長の考えとして、医療の崩壊は防がなければならないというお考えでしょうか。
市長
もちろん、それは一番気をつけなければいけないところだと思います。このE484Kでも従来型でもN501Yでもそうですが、するべき対策というのはやはり同じです。どの型だから違うことをする、ということではなく、先程申し上げたとおり、変異株は感染力が強くなっていることが違っている状況でありますので、個別の対策、パッケージは作っていきたいと思います。
ただ、個人個人のレベルで見たときに気を付けるべき点は変わらず一緒であり、やはりマスクの着用が一番大事ですし、その次は手指消毒、手洗いが大事であります。そうした基本的感染防止対策をどれだけ徹底できるかということになるのではと思っておりますので、感染が広がってるからもう対策をしなくていいということではなくて、医療崩壊に繋がらないよう、一人ひとりがより気をつけなければならないという認識を市民の皆さんにより持っていただきたいと思います。実際、緊急事態宣言によって感染を抑えて、1日の新規感染者数が現在一桁まできたということは、まさに市民の皆様の力だと思っていますので、やればできるということもあります。しっかりと市民のみんなで取り組んでいくということをこれからも続けていきたいと思います。
山形新聞
まず25日までの緊急事態宣言の件です。ここ数日、山形市内、一桁で新規感染者数が推移していると思いますが、市長としては、二桁もあった新規感染者数が徐々に減少傾向に入っている状況は、やはり緊急事態宣言の効果であると考えていらっしゃいますでしょうか。
市長
はい、その効果はあったと思います。
2月までの期間も、山形市民の皆様にはしっかりと対策をしていただいたと思っておりますけれども、やはり感染力の強さという面で、変異株が入ってきた3月は、違うフェーズに入ったことから、より一層の対策を緊急事態宣言でお願いをしたということになります。その結果が今の一桁まできたということになると思いますが、当然これからも油断はできないですし、それを頭に入れて取り組まないといけないと思います。
特に今思うのは、今でも過去事例の関連が長く続いており、私はしっぽが長いと言っておりますが、過去事例が本来はどこかで途切れるわけですが、なかなか途切れず、まだ過去事例と関連する感染者が出ているという状況になっています。やはり感染力が強いということに他ならないと思っておりますので、気を付けていくことには変わりはないと思っております。
山形新聞
昨日、保健所長の臨時会見で、秋まではなるべく県内、県外の往来を控えるようなことは避けるべきだと医療者として保健所長の提言、非常に重い言葉だなと受け止めました。ただ一方で、成人式、一生に一回の式典ですので、対策をとってやられると今日方針を示されました。今後も秋までの間は、あらゆる場面でどう折り合いをつけていくかという判断をせまられることになると思います。
県内外の往来を控えるという感染対策部分と、また一方で経済的にイベントがあることで助かる人たちも、さまざまな業種の方が実際にいらっしゃったり、楽しみにしている方もいるわけです。この辺の折り合いをどうつけていくのか、市長としての考えをお聞かせください。
市長
市の催しにつきましては、参加者の特定がまず1つポイントだと思っています。参加する方が誰で、後からでも連絡をとることができる状況にすることがポイントだと思っておりますし、県外の方については、やはり極力PCR検査をしたうえで来ていただくという形が望ましいと思います。今後の催しは、市としてはこのような形でしていきたいと思っております。
また、ビジネスなどを含めて、電話やリモートでテレビ会議など極力工夫していただいていると思いますが、どうしても行き来をしなければいけないという場面もあると思います。そうしたところも工夫の仕様があると思っていますし、実際企業に話を聞いても、いろいろな工夫をされているということですので、そういった部分をいかに応援できるかという観点で最大限の対策をしていくことになろうかと思います。
山形新聞
今月に入ってコロナに感染された方の死亡事例というのが連日続いている状況です。この点に関して、市としては詳しい検証は時間的にも難しいと思いますが、ウイルスそのものの重症化しやすさや、強毒性という観点で見てらっしゃるのか、それとも感染する方が単純に増えたことで、重症化リスクの高い高齢者の方に感染が広がったことで死亡例が続いていたのか、どのように見ているのか、分析、検証があれば教えてください。
市長
まず、亡くなられた方にお悔やみを申し上げたいと思います。
要因については、今おっしゃられた両方の面があると思います。これについては保健所長から現在時点での考えを述べたいと思います。
保健所長
市保健所では、届け出があり、発症が分かった時点から検査、誘導して病院に入院するまでの間の症状はしっかり把握しているのですが、病院に入院してからの情報というのは、市保健所に提供されません。病院に入院した患者さんの個人情報ですので、主治医の先生もご本人の了解がない限り、それを外に出すというのは適切ではないという理由からです。私どもが把握しているのは、入院するまでは軽症者が多く、症状もない人もいるということだけです。
ただ、今ご指摘があったように、死亡者が最近かなり出ているということについては、1つの可能性として、入院してから重症化したということも考えられます。あとは、亡くなられた方は高齢者が多く、その方の年齢的な要因もあるかと思います。高齢者というのは、何の病気でも、例えば命に関わる病気でなくても、臥床状態になると誤嚥性肺炎をおこしたり、足の血栓症を起こしたりということが要因となって命を落とすこともあります。骨折して動けなくなり入院したという方は、骨折という診断になり、それ自体は命に関わる病気ではないわけですが、入院していますと今申し上げましたように血栓ができて、肺に飛べば肺塞栓症、心臓に飛べば心筋梗塞、脳に飛べば脳梗塞となって命を落とすことも珍しくありませんし、誤嚥性肺炎といって食べたものを気管に詰まらせて亡くなってしまうこともあります。ですから、結局のところ、入院するまでは軽症者だとか、あるいは無症状者は自宅待機だとしても、入院して以降悪化して死亡するという人がいる、その真の原因はわかりません。今申し上げたような可能性も考えられるというところです。
日本経済新聞
県の旅行キャンペーンについて伺います。
先日山形県が発表した旅行キャンペーンでは、緊急事態宣言中の山形市を除いて旅行支援をしていくという話でした。山形市では、感染状況が収まりつつあり、緊急事態宣言が解除されれば対象にもなります。これに対して市長としては旅行キャンペーン政策に対する考え方を伺えればと思います。
市長
県境移動しない中で、いかにして地元の観光業を維持していくかという観点で立てられた政策であると考えております。現在山形市は緊急事態宣言の最中で、対象に入っておりませんが、例えば解除された時にどうなるかについては、我々としても検討しますし、県とも話し合いをしたいと考えています。この度の政策による人の動きなどはまだわかっていない部分もありますので、そういった情報も得ながら検討していきたいと思います。
SAY
緊急事態宣言の再延長か解除かについては、県と協議して決定することになると思いますが、現在、市内の新規感染者数は一桁で推移しています。その中でN501Yが見つかったことが再延長や解除という判断に及ぼす影響について、市長はどう捉えていますか。
市長
今おっしゃられた感染者が一桁になっているという要素、そして新たな変異株が入ってきたという要素もそうですし、医療ひっ迫度合いなどそういう体制の問題、そうしたところの総合判断になりますが、(N501Yが見つかったことは)1つの要素であると思います。
SAY
昨日の保健所長の発言は、ものすごく強い危機感を感じました。変異ウイルスが見つかった今、食い止める大事な時期だと思います。市長が見つかったことイコール再延長ではないとお考えなのか、それともN501Yの確認数の状況を今後見て決断されるのか、そのあたりはいかがでしょうか。
市長
今後の感染が今日、明日、明後日と出ていく中で注視する必要はあると思いますし、見つかった部分が更に広がっている可能性があるのか、そういったところもよりつめて調べていかなければならないと思っています。ただ、新しい要素でありますので、そこはしっかり見ていきたいと思います。
SAY
N501Yが確認されて、秋ぐらいまでのイベントは慎重にという保健所長の発言があった中で、成人式は県外から呼んで行うということになります。改めて、私は違和感を抱いておりますが、市長はどのようにお考えですか。
市長
成人式についても、当然保健所長とやり方についてしっかり協議をしながら1つ1つ決めてまいりました。山形市の感染予防の責任を負っている保健所とやり取りして決めたことでありますので、そのような形で進めていくということになります。
SAY
加藤保健所長からも一言いただけますでしょうか。
保健所長
やはりN501Yが発見されたというのは非常に大きなことだと思います。それともう1つ、ワクチン接種が始まり、少しずつ進めていき、秋までになんとか一定数の接種にしていこうと頑張っているわけです。ワクチンの接種がある程度進めば、感染が抑制可能になることが考えられます。このワクチンはこれまでにないほどすごくよく効く、有効率が95%という非常に高いワクチンですので、変異株がワクチンの効果を下げるという報告もありますが、下げるといっても95%から80%に下がるというくらいです。それに対して、インフルエンザのワクチンは大体有効率50%前後ということを考えますと、ワクチンには大きな期待が持てます。
イベントについては、佐藤市長がおっしゃいましたように、参加者が不特定多数で把握できないようなものは、私自身控えるべきだと思っています。参加者が特定できて、かつ、県外からの参加者が少数派、今回でいえば大体2,000人くらいが参加するということですが、そのうちの1割の200人くらいが県外です。県外が少数派であって、PCR検査をやって陰性を確認し、かつ、検査をやらない、もしくはやれなかった人は別室で過ごしていただくという対策をとるのであれば、成人式という一生に一度のイベントですので、いろいろメリット、デメリットを天秤にかけて、感染対策を万全にしたうえでやった方がいいかなと思います。
私が先日述べたのは、30年以上医療の現場で働き、かつ、現在保健所で市民の健康を守る立場にいる者としての個人的な見解です。対して、市役所というのはいろいろな部門があり、いろいろな意見があってしかるべきで、そういう意見を全て考慮したうえで最終判断をするのが市長になります。市長がそのような判断をしたわけですから、成人式は開催する方向で検討しておりました。
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