市長臨時記者会見（新型コロナウイルス感染症関連）令和2年8月20日

出席者

市長、総務部長、健康医療部長、保健医療監、防災対策課長、健康増進課精神保健・感染症対策室長

内容

発表事項

• 新型コロナウイルス感染症の発生について(8例目)

• 発表事項に関する配布資料 （PDF 305.0KB）

会見内容

映像

内容要旨（※要点筆記としておりますので、あらかじめご了承ください。）

佐藤市長
本日、山形県から発表されましたとおり、山形市で8例目となる、新型コロナウイルス感染症の感染者が1名確認されました。
感染者の方は、山形市在住の70代男性の方で、職業は会社役員です。
8月12日に咽頭痛、8月16日に倦怠感、8月17日に発熱があり、山形市の新型コロナ受診相談センターに相談があり、市内医療機関への受診を勧めました。8月18日にいったん解熱したものの、8月19日に再度発熱があり、同日、山形市の新型コロナ受診相談センターに再度の相談がありました。その後、新型コロナ感染症外来へ誘導し、県衛生研究所でのPCR検査の結果、同日夕方に、陽性が確認されました。
現在、感染症指定医療機関に入院しております。肺炎症状があると聞いております。
この方の行動歴でありますが、発症前2週間の海外、県外への行動歴はありません。8月10日から8月16日まで東京都及び埼玉県から来県した家族、友人との接触があります。なお、詳しい状況については、本人からの聞き取りがまだできていない状況です。
現時点で判明している濃厚接触者は16名です。
市民の皆様におかれましては、冷静に行動いただくとともに、手指消毒やマスク着用、大声を避ける、十分な換気などの基本的感染防止対策の徹底や「三密」を極力避け、大人数の会食など感染のリスクが高い状況を控え、感染予防の基本となる「新しい生活様式」を徹底していただきたいと思います。
また、感染拡大防止のため、県外の感染が拡大している地域への不要不急の移動について、感染状況が落ち着くまでの間、できる限り控えていただきたいと思います。
市民の皆様の感染予防対策の実施が極めて重要であります。今後も感染予防対策に努めていただくようお願い申し上げます。
また、これはいつも申し上げておりますが、くれぐれも、感染された方やそのご家族、医療従事者、職場関係者などに対する差別や偏見、いじめなどがないよう、良識ある行動をとっていただきますようお願い申し上げます。
引き続き、県や関係機関と連携を密にし、正確かつ速やかな情報提供に努め、感染拡大の防止と市民の皆様の不安解消に向け、全力で取り組んでまいります。

朝日新聞
この方は会社役員とのことですが、外部の方と接触する業種でしょうか。また、肺炎の症状があるとのことですが、重症度分類はどうなりますか。さらに、濃厚接触者16名の内訳は、どうなっていますか。最後に、濃厚接触者のPCR検査の予定などはどうなっていますか。

保健所長
業種については、卸売業とお聞きしております。
また、重症度分類については、肺炎があるため、中等症となります。
濃厚接触者16名の内訳については、東京都・埼玉県が5名、その他が市内の方で11名となっております。
検査等の予定については、山形市民の11名の方については、今日明日にPCR検査を行います。東京・埼玉から来られたご家族、友人については、住所地最寄りの保健所へ、調査・PCR検査を依頼し、検査待ちの状態です。

朝日新聞
この方は、多数の方と接触する業務を行っていましたか。

健康医療部長
役員であり、多数の方と接触することがありうる業務を行っているとのことですが、詳細については聞き取り調査ができていない状況です。

読売新聞
この方の勤め先については、非公開ですよね。

健康医療部長
勤務先については、原則非公表となっております。不特定多数への感染のリスクがある場合には、公表することとなります。

読売新聞
肺炎があるということで間違いないですか。

保健所長
はい、画像検査において、両肺にその所見が認められたということです。

読売新聞
治療の状態としては、人工呼吸器をつけているということなのでしょうか。

保健所長
酸素投与はしていますが、人工呼吸器ではありません。

読売新聞
この方の勤務状況がわかれば教えてください。

健康医療部長
役員であるため、直接的な業務には従事していないと伺っています。詳細についてはこれから聞き取りとなりますが、ほとんど勤務しておらず、出勤した際に職場関係者の方と接触しただけということになるかと思われます。

読売新聞
東京・埼玉からの来県者の方は、帰省されたということですか。

健康医療部長
ご家族についてはそうですが、友人に関しては不明です。

読売新聞
ご家族、友人が、8月10日から16日まで、どのように過ごされたかなど、行動歴についてわかっていることを教えてください。

健康医療部長
それぞれ宿泊先は把握しておりませんが、ご家族は10日から14日まで、友人の方がそれぞれ10日から16日までと、13日から16日までについて、山形県に来られたとまで伺っております。

読売新聞
この方とご家族、友人との接触の仕方はどのようなものですか。

健康医療部長
詳細は不明ですが、1度全員で会食されたと聞いております。回数や詳細は不明です。

読売新聞
来県者については、来県の期間が分かれていることから、3つのグループになるという理解でよいですか。

健康医療部長
そのように伺っております。

読売新聞
この3つのグループは、全員が知り合いでしょうか。一緒に行動したりしましたか。

健康医療部長
1度全員で会食をしたと伺っています。そのほかは、調査中です。

山形新聞
この方は卸売業ということで、不特定多数との接触、お客さんとの接触はないということで間違いないですか。

健康医療部長
職場関係者の従業員とは接触したと聞いていますが、外部の仕事関係者の方については、まだ聞き取りができておりません。

山形新聞
勤務先を公表しないということですので、不特定多数、それほど多くの方との接触はしていないため、感染拡大のおそれはないということですか。

健康医療部長
現段階把握している状況の上では、そう認識しております。

山形新聞
8月17日に医療機関に電話し、18日に解熱したとのことですが、その際の行動や、薬を飲んだかなどの情報はわかっていますか。

保健所長
持病があるため、8月17日にかかりつけ医に電話し、相談の上、あらかじめ処方されていた解熱・鎮痛剤「カロナール」を服用し、8月18日は解熱し、落ち着いたと聞いております。しかし、その翌日19日にまた熱が出たため、再度保健所に連絡があり、PCR検査をしたという経過になっております。

山形新聞
基礎疾患があり、かかりつけ医に連絡したということですか。

保健所長
そうです。

山形新聞
濃厚接触者については、会食をした家族・友人と、職場関係者の2つのグループがあるという認識でよろしいですか。

健康医療部長
そのとおりです。

朝日新聞
山形市で久しぶりの感染者が出たことに対して、市長の受け止めをお願いします。

佐藤市長
市内での感染は久しぶりということで、全国的には大変な状況になっている地域もある中で、これまで市民の皆様が新しい生活様式を実践いただいたことで、ここまで感染が防げていたのかなと思っています。このように感染者の方が久しぶりに出てしまいましたが、引き続き、市民の皆様、事業者の皆様には、ベストを尽くして予防をしながら、活動していただきたいと思います。そうすれば、今後も感染を防げるものと思っております。
また、事案については、これまで行ってきたとおり、しっかりと調査し濃厚接触者を追いかけて、検査等をしていきたいと思います。
なお、他県でもみられることですが、感染者の方やご家族等への誹謗中傷は絶対にやめていただきたいと思います。
行政として、感染拡大とならないよう、全力で調査、検査をしていきたいと思います。

読売新聞
感染ルートについては、どのようにお考えですか。

保健所長
現段階では不明です。東京・埼玉から来られた方は無症状ですが、その方々から感染したとも考えられますし、山形で感染したかもしれませんし、今のところはわかりません。

読売新聞
東京・埼玉からの来県者の方については、熱などの症状がなかったということで間違いないですか。

保健所長
そのとおりです。

読売新聞
今回資料に記載の家族というのは、1世帯ということで間違いないですか。

健康医療部長
そのとおりです。

読売新聞
家族が来られたのは、東京と埼玉のどちらからになりますか。

健康医療部長
埼玉です。

読売新聞
そうしますと、何名かいらっしゃるご友人については、東京からになりますか。

健康医療部長
そうなります。

NHK
人数についての再確認です。家族1世帯は埼玉から、2名と思われる友人は東京からということでよろしいですか。

健康医療部長
ご家族、友人は、合わせて5名ということになります。

NHK
友人は1名でなく、少なくとも2名ということで考えていいですよね。

健康医療部長
ご家族の人数は非公表としております関係上、ご友人の人数の特定はできかねますので、ご理解ください。

NHK
お聞きしたいのは、来県した友人については、10日からの方と、13日からの方は同一人物でないかということです。

健康医療部長
はい、別人です。

YTS
お盆休みの帰省自粛ムードの中で、首都圏から帰省等し、感染経路となる可能性がある状況となっていますが、市長はどのように受け止めていますか。

佐藤市長
お盆前の8月6日に、県と連名で、お盆期間の感染拡大地域からの帰省については慎重にお願いする旨の通知を出させていただきました。しかしながら、市民の方々にも様々な事情がおありかと思いますので、そのような中で今回どういった事情で帰省されたかなどは不明であり、何とも申し上げられません。一般論として言えば、帰省するにしても、色々な工夫、対策をしながらお願いしたいと思いますし、今後も県外から諸事情で来県される方もいらっしゃると思いますので、それぞれの皆様が感染の可能性を意識しながら、最大限の注意をもって、慎重な行動をしていただきたいと思っています。