市長臨時記者会見(新型コロナウイルス感染症関連)令和2年4月12日

ページ番号1003760  更新日 令和3年10月29日

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写真:臨時記者会見をする市長

出席者

市長、総務部長、健康医療部長、保健医療監、防災対策課長、健康増進課長、健康増進課精神保健・感染症対策室長

内容

発表事項

  • 新型コロナウイルス感染症の発生について

会見内容

映像

内容要旨(※要点筆記としておりますので、あらかじめご了承ください。)

本日、山形県から発表されましたとおり、山形市で2例目となる、新型コロナウイルス感染症の感染者が1名確認されました。市内1例目の関連事例となっております。
感染者の方は、山形市在住の20代女性の方で、市内1例目と同じクラブエースの従業員です。
4月1日に倦怠感及び頭痛、4月2日に嗅覚・味覚異常などの症状があり、4月6日、山形市の新型コロナ受診相談センターに相談があり、受診を誘導いたしました。4月7日に新型コロナ感染症外来を受診し、県衛生研究所でのPCR検査の結果、4月8日に陰性と判定されました。その後、2週間の健康観察、自宅待機、外出自粛をお願いしておりましたが、山形市1例目の発生を受け、4月11日に再度、県衛生研究所でPCR検査を実施した結果、本日、陽性が確認されました。
現在、感染症指定医療機関に入院しておりますが、状態は落ち着いていて軽症です。
現在、山形市保健所におきまして、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を実施しております。
濃厚接触者については、現在調査中であります。
市民の皆様におかれましては、引き続き冷静な行動に努めていただくとともに、手洗い、咳エチケット等の感染予防対策と「三つの密」を避けることを徹底してください。また、感染拡大防止のため、当面の間、県外との不要不急の往来はお控えください。
市民の皆様おひとりおひとりの感染予防対策の実施が極めて重要であります。今が正念場です。徹底した感染予防対策に努めていただきますようお願いいたします。
引き続き、県や関係機関と連携を密にし、正確かつ速やかな情報提供に努め、感染拡大の防止と市民の皆様の不安解消に向け、全力で取り組んでまいります。

朝日新聞
1例目と同じ職場の方ということで、市内で2例目が出たことについての受け止めを教えてください。

佐藤市長
これは1例目の関連ということで引き続きしっかりと調査をして、更なる感染がないかということを確認しますとともに、市民の皆様にはこうした状況を含めて、引き続き3つの密を避ける、不要不急の外出を控える、そのような予防活動を徹底して行っていただくことを呼びかけたいと思います。私どもとしても、コロナの対策としては引き続きしっかりと取り組んで参りたいと思います。

朝日新聞
この女性の行動歴について、海外への渡航は無いということですが、国内での発生多発地域に行ったかどうかということはわかりますか。

保健所長
この方は、県外には行っています。3月25日に仙台に買い物に行ったということです。ただその時、本人はマスクをしていたということです。発症後は県外には出ておりません。

朝日新聞
25日に行って、25日に帰ってきたということでしょうか。

健康医療部長
はい、さようでございます。

朝日新聞
その20歳の方は軽症とありましたが、熱はあるのでしょうか。

保健所長
倦怠感、頭痛、味覚異常、嗅覚異常などがあったということですが、熱はありません。

朝日新聞
1例目の方と後先、あるいは同時ということはわかるのでしょうか。

保健所長
そこはわかりません。また、2人同士の感染ではなくて、お客様から2人に移されたという可能性もございます。現在そういったところも調査中でございます。

朝日新聞
症状としては1例目の方のほうが早かったということですね。

保健所長
はい、そうです。

山形テレビ
1例目と2例目の感染者の方が同じ職場ということですが、同じ日に勤務していたという報告はございましたか。

健康医療部長
4月3日に、一緒に勤務していたようです。

山形テレビ
具体的に、接客の時にその2人が近かったとか、そういったことは把握されているのでしょうか。

健康医療部長
それにつきましては、現在調査中でございます。

山形テレビ
先ほど、3月25日に2例目の感染者が仙台へ買い物に行かれたということでしたが、それは1人で行ったのでしょうか。それとも他の方もいらっしゃったのでしょうか。

健康医療部長
ご家族と一緒に外出されたと伺っております。

山形テレビ
具体的にご家族の続柄など、何人で行ったのかはわかりますでしょうか。

健康医療部長
ご家族の構成につきましては、個人情報にあたりますので非公表とさせていただきます。

山形テレビ
そのご家族はPCR検査などを行っていますか。

健康医療部長
ご家族を含めました濃厚接触者につきましては、明日、検査を実施する予定でございます。

朝日新聞
ご家族の数については教えていただけますか。

健康医療部長
ご家族の構成、人数も含めまして、非公表ということでご配慮いただきたいと思います。

読売新聞
濃厚接触者について、ご家族の人数は具体的にはお話しできないということでしたが、職場関係を含めたトータルで少なくとも何名いるかという見込みは分かっているのでしょうか。

健康医療部長
1例目の感染者の濃厚接触者につきましては、前回記者会見の際9名とお知らせしておりましたが、さらに2名増えまして11名となっております。この方につきましても現在行動確認をさせていただいているところでございますが、感染したというご本人のショックも大きく、慎重に配慮をしながら、丁寧に調査・聞き取りを行っているところでございます。

読売新聞
4月3日まで勤務されていたということですが、それ以降は勤務されていないという認識でよろしいでしょうか。

健康医療部長
4日については勤務がお休みということでご自宅にいらっしゃいまして、その後、症状等がございましたので自宅でずっと過ごされているということでございます。

読売新聞
先ほどの仙台市内に外出していたというところですが、仙台市ではクラスター等の発生事例がありましたが、そういった店舗に立ち寄ったという確認は取れていますか。

健康医療部長
報道にあったようなクラスターの発生場所にはお立ち寄りになっているとは聞いておりません。

山形新聞
確認ですが、今11人というお話がありましたが、11人とは濃厚接触者の総数ということでよろしいでしょうか。

保健所長
濃厚接触者の総数ということではなく、感染するかもしれない機会があった人の総数です。濃厚接触者というのはいくつか定義がありまして、例えば同じ家に住んでいる、あるいは同じ職場でマスクはしないで近くで仕事をしていた等があるわけですが、私どもは調査対象者という風に考えております。例えば1例目の方の場合、診療所で診察を受けたとき両方ともマスクをしていたわけですが、両方ともマスクをしていた場合は濃厚接触者という定義には当てはまりません。ですが、念には念を入れてそういう人たちも一応調査対象者として保健所で調べております。私どもが考える調査対象者の中には濃厚接触者も入っておりますが、それ以外の方も含まれています。

山形新聞
分かりました。明日検査をするのが11人であるということですね。

佐藤市長
まず1例目の調査対象者が11名いて、昨日9名把握されました。そして残りの2名も陰性でした。11名というのは1例目の調査対象者のことです。

山形新聞
2例目の調査対象者は何人いらっしゃいますか。

佐藤市長
それを現在調査中ということでございます。

山形新聞
明日検査するのではないのでしょうか。明日という話があったと思いますが。

佐藤市長
それは少なくともご家族や分かっている範囲は検査するということです。

山形新聞
その数は教えていただけますか。

佐藤市長
2例目の調査対象者の方の総数は調査中ですので確定はできないということです。ご家族については明日にも検査いたします。

山形新聞
明日検査を行う数は教えていただけませんか。

健康医療部長
検査するのはご家族になりますが、ご家族の人数は非公表となっておりますので、大変申し訳ありませんが、そちらも控えさせていただきたいと思います。

山形新聞
この機会に広報のあり方について市長にお聞きしたいのですが、1例目の時に9名いらっしゃったということで9名に検査をするのかというお話を我々は聞いたのですが、その日は経過観察をして必要であればやりますというお答えでした。そのように紙面に書いて紹介したところ、読者の方から県と対応が異なるようだという指摘を受け、検査をするのですかという電話をしてみた結果、実はしていました、全員陰性でしたというお答えを頂戴して紙面に載ったのですが、検査をするということ、もしくは何人検査するということを教えていただかないと、我々としても陰性だったのか陽性だったのかという問い合わせすらできない状況です。出来ればこのタイミングでなくもいいですが、どこかのタイミングで検査対象者が何人だったのか、何人検査したか、何人陰性だったのか等を言っていただけなければ、私は検査対象ではないのかなという不安が市民の間に広まっていくと思います。県は毎日記者会見をしているので、その都度やり取りが出来るわけですが、山形市の場合は発生した時にしか記者会見がないため、都度の確認が難しいと思います。8人が陰性だったという記事も、山形新聞がたまたま電話をしたから載りましたが、他のメディアさんは分からなかったわけです。それでは市民の不安が大きいのではないかと考えるのですがいかがでしょうか。

保健所長
まず検査をやるかやらないか、接触者・調査対象者についてですが、基本的に国の基準で、症状がなければ、2週間の経過観察で検査は必要ないとなっております。ただ、もちろん途中で症状が出てきた、あるいは調べていくうちに色々な情報が出てきて検査した方がいいだろうと判断した場合には検査をします。そういう基準でやっています。また、コロナのPCR検査は陽性が出た場合には99%以上の確率で正しいのですが、陰性が出た場合の感度については、専門家は30~70%という推測を出しています。最高でも70%ですから、陰性という結果が出た場合の誤りの確率が30%あるわけです。ですから、陰性の場合にはまだあやふやな面もありますので、基本的にはあやふやなものは公表していないということです。陽性の場合には必ず報告します。繰り返しになりますが、陰性の場合には、総合的に臨床的な症状を見て、再検査が必要と判断した場合には再検査をします。いずれにしましても、陰性の場合でも2週間は経過観察をします。2週間経って発症しなければ、99%以上の確率で潜伏期間である2週間、最長ではないのですが、もし感染者だった場合、潜伏期間の2週間で99%の確率で発症しますので、2週間は経過観察をしています。もちろん自宅待機を要求しています。

山形新聞
私が申し上げているのは、検査対象の数をどこかの機会で教えていただくことはできないのでしょうかということなのですが。

健康医療部長
県の方におきまして、PCR検査につきましては県の衛生研究所の方で一括して実施しております。検査結果については毎日、県全体として公表させていただいておりまして、陽性がでましたら所在の市町村名まで公表させていただいているところで、各保健所単体の件数、内訳までは県の方では公表していない状況もございますので、そこのところをご理解頂ければと思います。

山形新聞
県が一括で出すのはわかります。「何件検査をして何件陰性でした」といちいち内訳を出して県に聞いてくれというベースで毎日記者会見をしているわけです。しかし山形市で保健所を持っているわけですから、検査をした結果は県と同じように知らせる必要があると思うのですがいかがでしょうか。

佐藤市長
その考えについては今説明にあったとおりなのですが、この度のケースの場合、現在検査をする対象として把握しているのはご家族のみであるという状況です。これから調査をしますので更に検査をする数は増えると思います。ただ現時点では、ご家族のみ検査を確実に行うとしか決まっておりません。ご家族の人数については個人情報の部分でございますので、これを公表することすなわち、個人情報を公表することとなります。もっと大きい括りで、県なら県全体で、「何人いたうち何件だ」ということであればわからないのですが、このケースは公表が非常に難しいところだと考えておりまして、我々としても悩んでおります。ですので、この発表の在り方については、2例目でこのようなケースが出てきたので、我々も考えていかなければならないと思いますし、なるべくこうした個人情報に配慮しながら、報道機関の方にも伝えられる情報は伝えていきたいと思いますので、そのあたりはこれから工夫していきたいと考えております。

山形新聞
検査対象者もどんどん増えていく可能性もあると思います。その点は理解するところなのですが、こちら側としても一社一社それぞれが、感染者が何人増えたかと問い合わせることも大変だと思うので、お互いのためにも時間を決めて「この時点で何人です」「何人検査をしました」という情報が必要だと思うので、今後検討いただければと思います。

佐藤市長
それについては検討していきます。

朝日新聞
クラブエースについて、他に症状を訴えている人がいるということは把握しているのでしょうか。

健康医療部長
今のところ、聞き取りでは症状のある方は確認されておりません。

朝日新聞
聞き取りですね。

健康医療部長
はい。聞き取りの中ではおりません。

朝日新聞
ちなみにこのクラブエースは、従業員は何名いるのでしょうか。

健康医療部長
現在、代表の方とも連絡を取りながら人数の把握も含めて確認をしているところでございます。代表の方とは連絡を取れている状況なのですが、定期的な確認がなかなかできていませんので、人数の詳細については現在確認しているところでございます。

朝日新聞
人数というのは相手が教えてくれないのですか。

健康医療部長
そうです。実は当初、店名を公表していなかったというのも、代表の方から「従業員等々のリストがございます」ということで、接触者の特定が図られるということで公表していなかったところでございますが、実際は、代表の方からは従業員のリスト等をいただくことができなかったという事がございまして、現在連絡をとって確認を進めているところでございます。ですので、人数も把握できていないということでございます。

朝日新聞
それは出せという強制力はないのでしょうか。

健康医療部長
はい。ご本人の聞き取りで行っているというところでなかなか強制できるものではないということです。

河北新報
2例目の方と1例目の方の推移を見ていますと、2例目の方は4月7日に検査を実施して、8日に陰性が確認されています。陽性が発覚した1例目の方は8日に検査をして9日に陽性が判明されています。これはつまり2例目の方は1度症状があって検査を受けたものの陰性が確認されていて、同僚が陽性だとわかったことで濃厚接触者としてもう一度検査を受けたところ、陽性がわかったということでよろしいでしょうか。

保健所長
そうではなく、2例目の方は7日にPCR検査を受けて翌日陰性と判明したわけですが、嗅覚異常や味覚異常があるということで、やはり後日検査を受けましょうと予定をしていました。ただ、同じ職場で1例目の方の陽性が出ましたので、2例目の方の検査の日程を早めたというのが実情です。

山形テレビ
再度確認なのですが、1例目の感染者の方の濃厚接触者9人の検査結果を教えていただけますか。

健康医療部長
濃厚接触者9名のうち、2例目の方がこの中に入っておりましたので、1人が陽性だったということでございます。

毎日新聞
市のホームページで「クラブエースをご利用された方は連絡してください」とあるのですが、現時点でその連絡はあったのでしょうか。

健康医療部長
3名の方から連絡がございましたが、来店日等々からお一人の方のみを検査に誘導させていただいている状況でございます。

毎日新聞
再確認ですが、3人のうち1人だけですか。

健康医療部長
はい。3人のうち1人を受診機関に誘導したということです。

毎日新聞
受診機関に誘導した理由というのは?

健康医療部長
検査対象ということです。

毎日新聞
検査対象になった理由というのは?

健康医療部長
来店日のところで、3人のうち2人の方は発症事例の前の26日に来店ということで濃厚接触にあたらないということでございます。もう1人の方は発症日以降の来店ということで、その方のみ検査の方に誘導させていただいている状況でございます。

さくらんぼテレビ
感染者の2人が店で同じ日に勤務をしていたのが4月3日だと思うのですが、今日発表された2例目の方というのが2日の時点で嗅覚障害や味覚障害が出ているとしたときに、素人目から見て1日よりさらに前に、どこかで感染した確率が高いのではないかと考えてしまうのですが、そこはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

保健所長
今のご質問が、4月1日が発症日で、それより前に感染していたのではないかということであれば、その通りだと思います。それより前に感染していた可能性は高いと思われます。

さくらんぼテレビ
だとすると、例えば行動歴のところに発症日後の行動は記載してあるのですが、その前の行動歴のほうが大切なように思えるのですが、その前の行動歴の確認というのはどこまで進んでいるのでしょうか。

保健所長
仰るとおりで、国の基準でもちろん発症前、いわゆる潜伏期間の時期から感染力があるということはわかっているわけですが、濃厚接触者の調査は、国が出している基準で発症日以降となっております。ただつい最近、数日前なのですが、WHOの方から発症日より2日前に遡って調査をしてくださいという要求が出ましたので、WHOの勧告に従って、2日前までは濃厚接触者として調査をする必要があると思います。

健康医療部長
なお、補足させていただきますと、ご本人様たちの行動確認については14日前まで遡ってこちらの方で確認させていただいております。

保健所長
感染力があるのは2日で、WHOの勧告では発症から2日前に遡っていわゆる濃厚接触者を調査するのですが、14日前まで遡るというのは、この人がどなたから感染を受けたかという調査をするには、やはり潜伏期から考えて14日前まで遡らないといけません。ですから、この方たちの感染源は何なのか、どなたから感染を受けたのかを合わせて調査しております。

さくらんぼテレビ
全国的に飲食店での感染があり、かなり気をつけなければいけない状況であるということ考えると、例えば遡っての2週間の行動をもう少しある程度オープンにした方が情報等は集まりやすいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

保健所長
現在ホームページで2週間前まで遡ってやっているわけですが、保健所の方に心当たりのある方はご連絡くださいという風にしております。

さくらんぼテレビ
市側から情報をオープンにしてはどうかということをお聞きしています。受け付けるということでは無くて。

健康医療部長
今回ホームページでは3月16日以降のお店の利用者について呼びかけておりますが、ご本人の行動につきましても聞き取りをしながら、感染の可能性が考えられる場合には公表させていただきたいと考えております。今のところそこはまだ特定できておりませんので公表しておりません。

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