認知症にやさしい地域を目指して

ページ番号1016977  更新日 令和7年9月11日

印刷大きな文字で印刷

ご存じですか?「新しい認知症観」

ご存じですか?「新しい認知症観」
 2024年1月に共生社会の実現を推進するための認知症基本法が施行されました。その中で、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人ができることや、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方『新しい認知症観』が示されました。

 山形市では、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り地域の良い環境の中で、尊厳をもってその人らしく暮らし続けられるよう「認知症にやさしい地域づくり」を目指しています。

■問 長寿支援課 電話内線564

一足先に認知症になった先輩たちの声

認知症っていわれたけどできることはある。
できることはやらせてほしい。

人の役に立ちたい!

認知症が早く分かって良かった。周りの人に話すと自分に分かるように話してくれるからありがたい。

認知症の人同士で話がしたいなあ。

日付の感覚はなくなったけど、スマホや新聞で確認すれば困らない!!

おかしなことを言うかもしれないけど、それでも今のうちに誰かに話しておきたいことがある。

認知症になっても私は私で変わらない。

車の運転ができなくなっても行きたいところに自分で行きたい。

認知症とは

 さまざまな原因により脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、認知機能(記憶・判断力など)が低下して、社会生活に支障を来した状態をいいます。山形市では、軽度者も含め何らかの認知症症状がある高齢者が2024年度約1.3万人から2035年には約1.5万人、全高齢者の約20%になる可能性があると推計※しています。認知症は誰もがなりうる身近な病気です。

※日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究(2015年3月研究者代表者 二宮利治)に掲載された年齢階級ごとの認知症有病率(2012年)を用いて、山形市で推計したもの。
 

症状のこと~行動は、その人なりのメッセージ~

認知症の症状は大きく2つに分けられます。
○物忘れや理解・判断力の低下など共通して現れる症状
○本人の性格、人間関係、生活環境などの要因が複雑に絡み現れる行動・心理症状

「行動・心理症状」の例

「盗まれたかもしれない」と身近な人を疑ったりする、イライラしたり焦っている、不安な気持ちから何度も同じことを聞く、以前と比べて何に対しても興味や関心がなくなった、介護への抵抗、一人歩きなど

ポイント

 不安や困難な状況を変えようとしたり、何かを伝えようとしたりしても上手くいかなかったために現れる症状です。本人の気持ちに寄り添い、本人が安心できる環境や関わり方を工夫することで症状が軽くなることがあります。
 

早期発見・早期対応が大切です

○認知症かなと思っていても、実は脳外科的処置で治る病気(正常圧水頭症、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫)や甲状腺ホルモン異常、薬が影響している場合があります。
○早期から適切な治療を始めることで、進行を遅らせることができる場合があります。
◎症状が軽いうちに、今後に備え、どんな風に暮らしていきたいかなど話し合うこともできます。尊厳を持ってその人らしく暮らし続けることにつながります。
 

山形市での取り組みを紹介するベニ!

【認知症カフェ】

市内に27カ所あり、定期的に開催しているベニ。
認知症の人やその家族、地域住民、介護や福祉の専門家など、誰でも参加できるベニ。
ここでは、みんなが一緒に楽しむ、役立つ情報を得るなどできて、生き生きと暮らすきっかけになっているベニ。
 

認知症カフェの開催

チームオレンジ

認知症の方と家族、認知症のことを勉強した「認知症サポーター」がチームを組んで、地域で暮らす認知症の方と家族の困り事を早期から継続的に支援する取り組みです。
認知症カフェ、サロンなどのイベントを開催し、参加の呼びかけや一人での外出が不安な人への付き添い、安心して参加できるような工夫をしながら活動しています。

おれんじサポートチーム

本人の状況に合わせて専門医療機関への受診や生活環境づくりなどの相談支援を行うために、認知症に関する専門職のチームを、市内2カ所※に設置しています。

※おれんじサポートチームえがお(市北部担当)、おれんじサポートチームこころ(市南部担当)

 

正しい知識と理解のために

周りの人の理解で不安な気持ちが和らぐこと、ちょっとした手助けで希望がかなうことがあるかもしれません。

認知症サポーター養成講座

認知症を正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に温かく接する応援者(認知症サポーター)を養成しています。
■時 5月~翌年2月の毎月1回
■所 市役所11階大会議室
■申 9月17日から(10月15日開催分)
【町内会単位・企業などでの受講希望の場合】
 最寄りの地域包括支援センターまたは長寿支援課へ。希望に応じ開催日を設けます。

認知症について考える市民セミナー

『本人と家族が語る認知症』~認知症にやさしい地域をめざして~
■時 9月30日(火曜)午後2時~4時
■所 山形テルサ
■内 あきたオレンジ大使・神原繁行氏、支援者・佐藤昌子氏による講演「認知症と共にこれからも歩んでいく!~私、神原の今を伝えます~」、認知症介護家族の座談会、地域での取り組みの紹介、展示コーナー
■対 先着400人
■申 電話、ファクス(624-8398)、電子申請のいずれかで長寿支援課へ

安心して生活を送るための相談窓口

市内には、高齢者の総合相談窓口として、各地区を担当する地域包括支援センターが14カ所設置されています。まずは、お気軽にご相談ください。詳しくは、市ホームページへ。
 

認知症サポートブック(認知症ケアパス)

「もしかして・・・認知症かな?」と感じる方が不安な気持ちを抱えたままひとりで過ごすことがないように、また、認知症によって生活がしづらくなったときにどうすればいいかなど、これからの生活を一緒に考えていくときに活用できるガイドブックです。詳しくは、市ホームページへ。
 

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか?
このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

山形市役所
〒990-8540 山形県山形市旅篭町二丁目3番25号
電話番号:023-641-1212(代表)