クローズアップ
スキージャンパー
内藤 智文(ないとう ともふみ)さん

競技と仕事を両立して
スキージャンプを盛り上げます
蔵王にそびえ立つスキージャンプ台・アリオンテック蔵王シャンツェ。このジャンプ台を拠点に国内外で活躍している山形市在住のスキージャンパー・内藤さん。2024年には全日本スキー選手権大会ジャンプ競技のノーマルヒルで優勝し、今年も国際大会で優勝するなど目覚ましい活躍を見せています。経歴やスキージャンプ競技を始めたきっかけなどを話してもらいました。
内藤さんは東京都調布市出身で、中学生までは生まれた土地で過ごしました。その後はスキージャンプ競技に専念するため、北海道の高校、大学へ進学。社会人になってからは茨城県を拠点に競技を続け、数々の国内大会で優勝、世界大会への挑戦を果たしました。
山形県で冬季の国民スポーツ大会が開催されることをきっかけに山形県スポーツ協会から声がかかり、2022年に山形市へ移住。山形市での生活は「温泉がたくさんあってとてもありがたいです。海外はシャワーしかないことがほとんどなので、遠征から帰ると温泉が癒やしてくれます」と喜びを語ってくれました。現在は山形市役所の職員として働く傍ら、競技を続けています。
内藤さんがスキージャンプ競技を始めたきっかけは、兄の影響。兄は家族で観戦した長野オリンピックのスキージャンプ競技に感動し、先に競技を始めました。競技を楽しむ兄の姿にうらやましさを感じたこともあり、後に続いて内藤さんも5歳の時に競技を始めました。初めて飛んだ時は、5m・10m級の小さなジャンプ台ではあったものの「体も小さいので思ったよりも高く感じ、とても怖かった」と苦笑。「1回飛んでしまえば、その後はだんだん楽しくなった」と気持ちが変化し、スキージャンプ競技の魅力に引き込まれました。「スキージャンプは『落ちる』とよくいわれますが、実際は『滑空』しているんですよね。空中にいる時に体感で体が浮き上がったり、速度が上がったりすることもあって、とにかく気持ちよくて楽しい」と選手目線での魅力を熱弁してくれました。
現在は選手としてだけでなく、多方面からスキージャンプ競技を盛り上げています。1つは次世代ジャンパーの育成です。「スキージャンプ競技をしている学生たちに、活躍してほしい、長く続けてほしい思いもあり、競技者として先頭に立ちながら指導をしています。指導をする中での学びもあり、お互いに相乗効果を得ながら共に成長することができています」と若きジャンパーたちとの関わりを話します。
他には市職員として大会の運営にも尽力しています。「自治体がつくっているスキージャンプ大会は貴重。職場の方はスキージャンプ競技に詳しく話が通じることが多いです。逆に私は選手視点での知識があるので、頼ってくれる時もありうれしいです」と今まで専念してきたことが生かされる喜びも感じています。
最後に「毎年山形市で開催されるサマースキージャンプ大会で好成績を出し、市職員としても山形市を盛り上げ、両立しながら頑張っていきます」と抱負を語ってくれました。競技だけでなく多岐にわたる活動を続けている内藤さんの、今後のさらなる活躍に期待が高まります。
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