子宮頸がん予防ワクチンの安全性と副反応について

ページ番号1014662  更新日 令和6年9月27日

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国内におけるHPVワクチンの副反応疑い報告状況について

子宮頸がん予防ワクチン接種は、HPV感染症を防ぐことで将来の子宮頸がんを予防できると期待される一方で副反応のリスクもあることから、下記の内容をご確認のうえ、接種を受ける本人・ご家族ともご検討ください。接種後に気になる症状を認めた場合は、まず接種医に相談しましょう。

  接種可能延べ人数(回数) 副反応報告数 うち重篤報告数

組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン

(サーバリックス®)

7,067,434 1,608 555
0.0228% 0.0079%

組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン

(ガーダシル®)

4,517,813 742 243
0.0164% 0.0054%

組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン

(シルガード9®)

1,686,324 118 15
0.0070% 0.0009%

※販売開始(サーバリックス®:平成21年12月、ガーダシル®:平成23年8月、シルガード®9:令和3年2月)から令和6年3月31日までの累計報告数

※重篤報告数は、医療機関から国に症例の程度が「重い」として報告された事例の累計

※第102回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(令和6年7月29日)資料を基に作成

接種後、起こることがある症状

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。

発生頻度

2価ワクチン

(サーバリックス®)

4価ワクチン

(ガーダシル®)

9価ワクチン

(シルガード®9)

50%以上 疼痛※、発赤※、腫脹※、疲労 疼痛※ 疼痛※
10~50%未満 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 紅斑※、腫脹※ 腫脹※、紅斑※、頭痛
1~10%未満

じんましん、めまい、発熱など

頭痛、そう痒感※、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感※、発熱、疲労、内出血※など
1%未満 知覚異常※、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結※、出血※、不快感※、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血※、血腫※、倦怠感、硬結※など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

※接種した部位の症状

その他、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状※1)が起こることがあります。

※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等

ワクチンの接種を受けた後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」が起きたことが副反応疑いにより報告されています。

この症状は専門家によれば「機能性身体症状」(何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態)であると考えられています。

症状としては、(1)知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)、(2)運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)、(3)自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)、(4)認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)などいろいろな症状が報告されています。

予防接種健康被害救済制度について

予防接種の副反応によって健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度の申請ができます。詳しくはリンクをご確認ください。

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