令和6年3月21日 市長記者会見
出席者
市長、総務部長、企画調整部長、健康医療部長、商工観光部長、まちづくり政策部長、教育部長
内容
発表事項
1.令和6年度 人事異動内示について
2.1か月児及び5歳児健康診査の開始について
3.「コンビニ納付及びキャッシュレス決済の対象拡大」について
4.山形市役所1階への「本のひろば」開設について
5.山形城VR/ARの公開について
6.第31回 霞城観桜会について
7.第24回 馬見ヶ崎さくらラインライトアップ
8.七日町第6ブロック北御殿堰整備事業の竣工セレモニーの開催等について
資料のみ
・姉妹都市スワンヒル地方市の市民訪問団の来形について
・令和6年繁忙期に係る臨時窓口の開設及び窓口延長の実施について
・令和6年度「春の一斉清掃」の実施について
会見内容
映像
発表内容(※要点筆記としておりますので、あらかじめご了承ください。)
市長
先ほど、令和6年度の人事異動について内示を行いましたので、発表いたします。
令和6年度は、「山形市発展計画2025」の最終年度であり、健康医療先進都市及び文化創造都市の実現に向けた取組を中心に、中・長期的な視点に立ち、地域全体の課題解決や経済効果等の促進にも重点を置くことを念頭に、職員体制を整備しました。
人事異動の概要ですが、異動者の総数は1,052名であり、異動人数は昨年より153名の減となりました。
今年度末で、済生館副館長が定年退職を迎えるほか、総務部長、市民生活部長、都市整備部長、会計管理者、消防長及び済生館事務局長などの部長級職員の7名が役職定年を迎えることから、これまでの施策を引き継ぐとともに、発展計画に掲げる施策のさらなる推進を図るため、その後任人事を中心に人事異動作業を進めてきました。
また、渡邊まちづくり政策部長については、勤務延長しておりますが、旧大沼山形本店周辺の再開発に関する基本構想の策定や「歩くほど幸せになるまち」の実現に向けた施策のさらなる取組など重要課題が集中していることから、勤務延長の期限を1年間だけ延長し、引き続きまちづくり政策部長として業務に取り組んでもらいます。
それらを踏まえ、まず、管理職の昇任の内訳ですが、部長級への昇任者は11名、次長級昇任者は22名、課長級昇任者は22名であります。このうち、女性管理職の昇任者は、部長級1名、次長級1名、課長級8名です。
女性職員については、将来の幹部職員登用も展望しながら積極的な昇任配置を心がけており、女性の管理職の人数は47名と、昨年から6名増え、全管理職に占める女性職員の割合は、21.7%となりました。これは、昨年の18.7%と比較して、3ポイントの増となっております。
なお、管理職ではありませんが、次の管理職候補となる課長補佐級、係長級についても積極的な女性の登用を図りました。
今回の異動の結果、女性の課長補佐級の人数は、62名となります。
また、女性の係長級の人数は107名となり、これは係長級全体の36.8%にあたることから、今後も、女性管理職の割合が上がってくるものと考えております。
次に、組織編成における主な変更点を申し上げます。
一つ目は、山形市で「文化創造都市」の実現をまちづくりの2大ビジョンの一翼に位置付けていることから、文化・スポーツ施策の更なる推進と拡充を図るため、新たな部として、「文化スポーツ部」を設置します。企画調整部が所管する業務のうち、文化創造都市課及びスポーツ課の業務を移管するとともに、部活動の地域移行も含め、地域及び関係団体との連携を図りながら、文化・スポーツ関連の施策をより強力に推進していくため、文化とスポーツに特化した組織体制にしました。
なお、この新たな部には、2つの室を設置しております。そのうちのひとつは、部活動の地域移行及び地域連携を円滑に推進していくための「部活動地域移行連携室」、そして、もうひとつは、企画調整部からの業務移管に合わせて、文化創造都市課内及びスポーツ課内にある施設整備室を一つに集約し、文化施設及びスポーツ施設の新たな設置等を所管する「文化スポーツ施設整備室」とするものです。
二つ目は、公民連携の更なる必要性と連携事業の増加が見込まれる中で、各種公民連携手法やルールを整理・調整し、より効果的な事業展開を図る総合的な窓口とするため、企画調整課内に公民連携室を新設します。
三つ目は、旧千歳館の整備をより強力に推進していくため、観光戦略課内に旧千歳館整備室を新設します。
四つ目は、山形市住生活基本計画に基づく本市の特性に応じた総合的かつ計画的な住宅政策をより一層推進していくことを明確化するため、管理住宅課を住宅政策課に名称変更します。
五つ目は、熊の前配水場移転事業など、今後の施設の大規模改修に向けた業務に対応するため、浄水政策課内に施設建設室を新設します。
六つ目は、新病院建設に向けた業務に対応するため、済生館管理課内に新病院整備準備室を新設します。
次に、国・県・他市町村との人事交流及び職員派遣について申し上げます。
国への職員派遣ですが、デジタル社会の推進に柔軟かつ的確に対応するために必要な知識・能力を備えた人材の育成を図るため、新たにデジタル庁に職員を派遣します。
また、総務省、国土交通省及び文部科学省との人事交流と総務省消防庁及びこども家庭庁への職員の派遣を継続し、国の政策と市の事業の連携を深めるとともに、組織活性化と人材育成を図ってまいります。
山形県への職員派遣については、山形県消防学校及び山形県消防防災航空隊への消防職員の派遣を継続します。
他市への職員派遣については、東日本大震災の復旧事業に従事するため、新たに福島県楢葉町(ならはまち)に土木職の職員を派遣します。
また、地方税に関する事務の合理化及び納税義務者等の利便性向上のため、地方税共同機構に職員1名を派遣します。
人事異動全般としては、適材適所の原則のもと、組織の活性化並びに職員のキャリア形成・ジョブローテーションの観点から、部局間を含め積極的な異動を行いました。
また、職員の意欲向上を図るため、職員申告における職務などへの希望等を十分に考慮し、可能な限り人事異動に反映しました。
以上が人事異動の概要でありますが、常に市民目線で考える行政、また、より一層効率的な行政を進め、「山形市発展計画2025」に基づく事業の推進と公約に掲げた政策の実現に向け、さらに気を引き締めながら、全力を尽くしてまいります。
人事については以上でございます。
それでは、定例の案件に移らせていただきます。
はじめに、1か月児及び5歳児健康診査の開始について発表いたします。
山形市は、これまで母子保健法で定める「1歳6か月児」及び「3歳児」のほか、「4か月児」及び「9か月児」の健康診査を行っております。
この度、令和6年度より新たに「1か月児」及び「5歳児」に対する健康診査を追加実施することで、発達の節目にあわせた支援を切れ目なく提供してまいりたいと考えております。
山形市が開始する5歳児健康診査については、東北地方の各県庁所在地及び中核市において初のものであります。1か月児健康診査と5歳児健康診査は、山形市内及び周辺の小児科医師、産科医師、公認心理師等の関係者の方々のご協力により実現できる運びとなったものであります。
事業概要について説明させていただきます。
1か月児健康診査については、山形市に住所を有する、令和6年4月1日以降に出生した乳児から対象とし、委託医療機関において実施する健康診査となります。里帰り等により、委託医療機関以外で健康診査を受けた場合は、期限を決めて償還払いを行います。疾病の早期発見と育児不安を軽減できるよう、きめ細やかな伴走型相談支援を行ってまいります。
5歳児健康診査については、山形市に住所を有する年度内に満5歳になる幼児を対象とし、山形市保健所を会場に集団方式で実施してまいります。就学を迎える前に、社会性の評価等も行い、こどもの特性を早期に発見し、支援が必要な場合には適切に対応してまいります。
健やかなこどもの成長のため、対象となるお子さまには、ぜひ山形市の乳幼児健康診査をお受けいただきたいと思います。保護者の皆様に寄り添った切れ目のない支援を行うことにより、安心して子育てができる山形市を目指してまいります。
続きまして、「コンビニ納付及びキャッシュレス決済の対象拡大」について発表いたします。
行政手続きにおける利便性向上を図るため、新基幹システムでの「行かない窓口」の充実に向けた取り組みとして、コンビニ納付及びキャッシュレス決済の対象を拡大いたします。
現在は、市税の納付において、金融機関での納付のほか、コンビニ納付及びキャッシュレス決済をご利用いただけますが、令和6年4月1日月曜日より介護保険料、後期高齢者医療保険料、市営住宅使用料の3つの料金にも、コンビニ納付及びキャッシュレス決済を拡大いたします。令和6年4月1日以降に発行する読取用バーコードが印刷された納付書が対象となります。
コンビニ納付は、金融機関の窓口に行かなくても、税金などをいつでもコンビニで納付できるサービスです。また、お使いのスマートフォンのキャッシュレス決済アプリを利用いただくと、納付書に印刷されているバーコードを読み取り、ご自宅でも税金などを納付することができます。
是非、大変便利なコンビニ納付及びキャッシュレス決済をご利用いただきたいと思います。
続きまして、山形市役所への「本のひろば」開設について発表いたします。
現在、山形駅東西自由通路内に「本のひろば」を開設し、駅利用者など多くの方々からご利用をいただいておりますが、来月1日からは、市役所の1階にも、書棚と椅子を設置し市役所に来られた市民や事業者など幅広い方々に、気軽に本に親しんでいただくための、新たな「本のひろば」を4月1日に開設します。
このたび設置する書棚は、積み木のような箱を自由に組み合わせることができ、利用しやすいよう1メートルほどの高さとします。書棚のそばには、一人掛け用のイスを設置し、気兼ねなく本を読むことができる空間を創出します。
蔵書は、郷土資料や、山形にゆかりのある作家、作品を中心に、幅広いジャンルから揃え、転入などで新しく市民になられた方などに、山形を紹介する、山形を発見していただくことができるような構成とします。また、小さなお子様にも本に親しんでいただけるよう、地元作家の絵本など、児童書も置く予定です。
これらの本は、その場でお読みいただけるほか、山形駅東西自由通路内の「本のひろば」と同じように、手続き無しで気軽に借りることもできます。
この度の開設にあたっては、山形ライオンズクラブ様より、書棚購入費用の一部として寄附のお申し出が、また、ブックオフコーポレーション株式会社様より、本の寄贈のお申し出がございましたので、ともに有効に活用させていただきます。
なお、本を寄贈いただくブックオフコーポレーション株式会社様につきましては、これから連携協定を締結いたします。本日、プレスリリースしましたので、ぜひ取材をいただきますようお願いいたします。
続きまして、山形城VR/ARの公開について発表いたします。
令和6年4月1日、午後1時から、山形城跡である霞城公園において、歴史史料からデジタル技術で再現した山形城を、現地体験型VR/ARで公開いたします。城郭の現地体験型VR/ARは、県内では初めてとなります。
本丸御殿のCG作成にあたっては、NHK大河ドラマや各地の城郭復原等多くの歴史建築監修に携わる、元昭和女子大学学長、同名誉教授、東京工業大学名誉教授である平井(ひらい)聖(きよし)氏から監修をしていただきました。
公開により、霞城公園の観光資源としての魅力と市民の関心が高まり、中心市街地の賑わいに繋がるものと考えております。
それでは、PR動画をご用意しておりますので、先にそちらをご覧ください。
(PR動画30秒)
ただいまイメージをご覧いただきましたが、VRは本丸御殿や大手門、櫓(やぐら)、米蔵等を再現し、園内の8箇所に設けたVRポイントを巡りながら、スマートフォン等で山形城を様々な角度で見られます。
ARは、スマートフォン等のカメラ機能を通して、本丸御殿と記念撮影をできるようにしました。VR/ARの利用は無料です。通信料は個人負担となりますが、4月1日から無料Wi-Fiの範囲を拡大しますので、ご利用いただきたいと思います。
また、公開に合わせて、令和6年4月1日、午後1時から、本丸一文字門前で発表会を行います。山形城の解説をしながらVRポイントを巡りますので、ご参加いただきたいと思います。
山形城VR/ARは、現地でなければ体験することが出来ませんので、ぜひ、桜咲く霞城公園に足を運んでいただき、歴史を感じていただければと思います。
続きまして、春の桜イベントの開催について発表いたします。
今年も春の風物詩、「霞城観桜会」「馬見ヶ崎さくらラインライトアップ」が開催されます。
まず、「霞城観桜会」については、東大手門付近のお堀沿いの桜及び園内の桜のライトアップを行います。
また、4月13日と14日には、東堀に船を浮かべ、船上で演舞などを行う「風流花見流し」、東大手門広場付近での大茶会や筝曲(そうきょく)演奏など雅な催しを開催する予定です。先ほど発表した山形城のVR/ARとともにお楽しみいただきたいと思います。
次に、「馬見ヶ崎さくらラインライトアップ」につきましては、愛宕橋下流からあたご保育園までの約830メートルの区間をライトアップするほか、愛宕橋欄干の光装飾やちょうちん、ぼんぼり、模擬店を設置予定です。4月13日には、キッチンカー・飲食ブースの設置など、来ていただいた方に楽しんでいただけるようなイベントの開催も予定しております。
ライトアップの期間は、両会場ともに桜の咲き始めから散りはじめまでとなります。市民の皆様にはぜひ会場に足を運んでいただき、山形の春を感じながら、昼夜異なる桜を楽しんでいただきたいと思います。
そして最後に、お手元に資料を配付させていただいておりましたが、来週29日金曜日に、七日町第6ブロック北御殿堰整備事業の竣工セレモニーを開催いたします。
これまで十一屋さんとオワゾブルーさんの間で暗渠となっていた御殿堰を地表に出し、潤いと安らぎの空間として整備する工事を行っておりましたが、ようやく完了いたしました。
当日は午前10時からセレモニーを行い、「水の町屋七日町御殿堰」との調和が感じられる、風情ある空間をお披露目させていただきます。七日町の回遊性を更に向上させるための大きな一歩となります。ぜひ取材いただきますようお願いいたします。
私からの発表は、以上でございます。
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