農薬の飛散(ドリフト)を低減する具体的な対策
農薬の飛散(ドリフト)に関しては、下記のことに注意して使用してください。
- 風光と風速
- 風が強いときの農薬散布は行わない(目安は3m/秒以下。)
- 風下に他作物や河川等がある場合は、十分に注意を払う。
- 作物との距離
- 散布位置が作物体から離れすぎないように、散布機械の高さや角度を調節する。
- 作物のない空間に無駄な散布をしないように、不要な場合はノズルを止める。
- 散布圧力と散布ノズル
- 飛散しやすい微細な噴霧粒子を発生させないためにも散布圧力を上げすぎないようにする。
- 散布ノズルは、使用目的に合わせた適度な噴霧粒径のノズルを選択する。
- 風量の調節
スピードスプレーヤ(SS)での防除は、薬液の届く位置を確認しながら樹高に合わせて風量を調整する。 - ほ場端での散布
- 近隣に他作物や水系がある場合は、ほ場の端での散布に気をつける。
- 特に、農薬が飛散しやすいSS等では端列の散布をスポット的に手散布にする。
- 近接作物生産者との連携・調整
近接作物の生産者と十分に連絡をとり、収穫時期等を考慮する。 - 遮蔽シート・ネット等の設置
境界域に遮蔽物を設置する。 - 散布量・散布回数の低減
散布量を減らしたり、効果の持続する農薬を選択したりする。 - 飛散(ドリフト)しにくい農薬を使用
粉剤や液剤をドリフトしにくい剤型(DL粉剤,粒剤)に変更する。
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