一口健康メモ

ページ番号1011281  更新日 令和5年3月30日

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これからの
新型コロナウイルス感染症対策

山形市保健所長 山下英俊

 新型コロナウイルス感染症は、令和2年に日本に入ったオリジナル株が変異株(令和5年2月末時点オミクロン株)となって、感染した患者さんの重症化率、死亡率はかなり低下してきました。これには、皆さんの感染予防の生活様式、オミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)接種を受ける方が増えていることが貢献していると考えます。政府でも、感染した方、濃厚接触者の方の行動制限をなくすなどを含む新型コロナウイルス感染症を感染症法5類とする方向です。ただ、感染した患者さんの重症化率、死亡率だけで比較すると季節性インフルエンザと同等となっていますが、オミクロン株となった新型コロナウイルスは飛沫(ひまつ)感染、エアロゾル感染による感染力が強いので、感染者数はかなり多いと考えられています。そのため、重症となる患者さんの数、死亡する患者さんの数は急には減らず、ゆっくりと減少する可能性もあります。

 今後、新型コロナウイルス感染症の大流行を終息させつつ、経済社会活動と感染予防の両立を目指すことになります。新型コロナウイルス感染症自体は後遺症、新しい変異株の出現などの問題もあり、今後も対策は大切です。厚労省は、感染した場合の医療体制を整備しつつ、しばらくは感染予防も併用することを推奨しています。すなわち、これまでの感染予防の生活様式をいきなりやめるのではなく、感染状況を見ながらご自身の身を守るために徐々に減らしていく知恵が必要と考えます。

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