市長のやまがた自慢「新海竹蔵のレリーフ」

ページ番号1013161  更新日 令和6年1月31日

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新海竹蔵のレリーフ

 山形市はこれまで数多くの近代彫刻家を輩出してきました。ざっと名前を挙げても、新海竹太郎(しんかいたけたろう)、吾妻兼治郎(あづまけんじろう)、峯田義郎(みねたよしろう)、服部公右衛門(はっとりこうえもん)など、そうそうたる作家群です。明治以前より鋳物や仏壇、仏像などの伝統的な工芸が盛んなものづくりのまちであったこととも大いに関連していると思います。

 新海竹蔵は、新海竹太郎のおいにあたり、明治30年(1897年)に山形市十日町の仏師の長男として生まれました。上京し竹太郎に師事して彫刻の修行に入ります。大正4年(1915年)に自身の作品「母子」が文展に初入選。以後多くの作品を文展や帝展に出品。日本美術院彫塑部を経て彫刻家集団S.A.Sの結成に携わった後、国画会に合流して制作を続けました。

 竹蔵はさまざまな素材や技法など、新しいやり方にチャレンジする作家であったといわれます。その作品の一つが山形市議会の議会棟3階の談話コーナーに飾ってある二つの大きなレリーフ「羊」「葦鷺(あしさぎ)」です。材質は陶製で、どちらも動物の愛らしい姿が生き生きと表現されています。

 竹蔵の作品はほかにも山形美術館や山形市が所蔵しています。「羊」「葦鷺」のレリーフは東京港区の指定文化財である「旧公衆衛生院」にも飾られています。ぜひ一度ご覧いただければと思います。

(広報やまがた令和6年2月1日号掲載)

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