市長のやまがた自慢「須川氷河期の埋没林」
須川氷河期の埋没林
山形市西部を流れる須川の川底に、2万年以上前の埋没林があるのをご存じでしょうか。なんらかの理由で当時の森林が埋まり、須川の川床で朽ちることなく残された樹木であり、地域の過去の気候や歴史を示す大変貴重なものです。エゾマツの仲間が主体であり、当時は付近一帯が針葉樹林だったことが推測されます。
川の中に位置しているため、長らく発見されませんでしたが、平成15(2003)年に山形市の南山形地区谷柏の須川川床で発見されました。現在では、山形市南山形地区と上山市宮脇地区の須川川床に埋没林の存在が確認されています。そして令和3年、河川改修工事を契機に3本の埋没林が引き上げられました。年代測定から、約2万7千年前のものとされています。
現在でも、須川の水面から頭を出している埋没林を確認することができるほか、令和3年に引き上げられた埋没林が県立博物館と南山形コミュニティセンターの玄関口で展示されています。ぜひ近くにお寄りの際はご覧いただき、旧石器時代の山形に思いをはせていただきたいと思います。
(広報やまがた令和5年4月1日号掲載)
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