市長のやまがた自慢「たたら・ふいご祭り」

ページ番号1005509  更新日 令和3年9月28日

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写真:オブジェ
沿道に設置されているオブジェ

銅町の山形天童線沿線に、鉄瓶などを象ったオブジェが置かれているのをご存じでしょうか。この一帯はもともと山形の伝統工芸品である鋳物づくりが盛んなところで、オブジェが置かれた台座には「山形鋳物発祥の地」と記されています。
今から900年もの昔、源頼義が山形地方を転戦したときに従軍していた鋳物師が馬見ヶ崎川流域の土と砂が鋳物づくりに最適であることを発見し、そのままこの地に留まったのが山形鋳物の起源とされています。その後、最上義光の時代になって城下再編が行われた際に今の銅町に鋳物師が集められ、産地としての原型ができあがりました。
茶釜や鉄瓶などのイメージが強い山形鋳物ですが、釣り鐘や灯籠といった大型の鋳物製品がつくられるようになるのは、「たたら」と呼ばれる足踏み式のふいごが考案され、一度に多くの空気を送ることができるようになってからになります。
現在では工業製品や伝統工芸品をはじめ幅広い分野で私たちの生活に溶け込んでいる山形鋳物ですが、その生産技術を一気に開花させた「たたら」への感謝と、次の時代への継承を願って開催されているのが「たたら・ふいご祭り」です。こうしたお祭りがしっかりと地域に根づいて親しまれているのは本当に素晴らしいことだと思います。
このお祭りは毎年10月に鳥海月山両所宮の敷地内において開催されますが、今年は20日の開催になります。たたら太鼓やたたら踊りといった芸能披露のほか、実際に「たたら」を使用した鉄の溶解実演なども行われます。お子さまが地元の伝統工芸である山形鋳物の技術や歴史に触れるいい機会にもなるのではないでしょうか。ぜひご参加いただければと思います。

(広報やまがた令和元年10月1日号掲載)

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