市長のやまがた自慢「旧済生館本館」

ページ番号1005508  更新日 令和3年9月28日

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写真:旧済生館本館

現在、霞城公園内にある旧済生館本館ですが、最近、テレビや雑誌などでよく取り上げられるようになりました。
明治11年(1878)に竣工したこの建物は、初代山形県令 三島通庸が山形の文明開化の一環で病院として建設したものです。明治初期の擬洋風建築の傑作と呼ばれ、国の重要文化財にも指定されています。病院の名前を「済生館」と命名したのは、当時の太政大臣である三条実美になります。
大きな特徴は、「三層楼」とも呼ばれる正面の楼閣風の建築です。外観は三層ですが4階建てで、それぞれベランダがついています。1層が8角形、2層が16角形、そして3層が8角形です。回廊についても、これもまた珍しいドーナツ型の回廊で14角形になっています。
非常に複雑で高度なつくりになっており、当時の宮大工たちが従来の木造建築技術と西洋の技術を組み合わせながら、大変な努力で完成させたことがうかがえます。山形の職人の心意気が感じられます。
山形市は現在、長期ビジョンとして「健康医療先進都市」を掲げ、鋭意取り組んでいます。4月の中核市移行により設置された山形市保健所を核に、市民の皆さまの健康寿命を延ばす政策を推進していきますが、元々病院であった旧済生館は「健康のまち山形市」のシンボルとしてさらなる重要性が増すものと思っています。
内部は無料で見学することができます。済生館にお雇い外国人として着任し、医療の発展に力を注いだオーストリア人医師、ローレツ博士についての展示や、三条実美の書などの貴重な資料も見ることができますので、ぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。

(広報やまがた令和元年9月1日号掲載)

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