SUKSK生活のすすめ
「プレコンセプションケア」
山形市保健所母子保健課 主任保健師 本間桃子
プレコンセプションケア(以下、プレコン)とは、プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「受胎」を意味する英語で、妊娠前の健康管理という意味を持ちます。
国では2015年頃より導入され、今年5月には、こども家庭庁より推進5カ年計画の策定が発表されました。これにより、国を挙げて、性と健康に関する正しい知識の普及と相談支援体制の充実に向けての取り組みが開始されたところです。
プレコンが重要とされる背景には、リスクのある妊娠や不妊の増加などが挙げられます。若い女性に多い痩せ、出産年齢の高齢化などは、流産・早産や低出生体重(出生体重2500g未満)児が生まれるリスクが高まります。また、生理不順を放置していた、生理痛を我慢していたことなどが将来の不妊の原因になることもあります。健康的な生活を送るためには、栄養・運動不足、喫煙、メンタルヘルス、薬物乱用、性感染症など、日々の生活習慣の改善が大切です。
こうしたことから、現在は「性別に関係なく、子どもがいる・いないにかかわらず、将来のライフプランを見据え、性や健康に関する正しい知識を持ち、日々の生活や健康と向き合い、健康管理を行うヘルスケア」としてプレコンが注目されています。
12月14日には、プレコンをテーマにした市民の方向けのセミナーを開催します。ぜひこの機会にご自身の生活習慣を振り返り、ご自身の現在・将来の健康について考えてみましょう。










