市長のやまがた自慢「小野田才助の大灯籠」

ページ番号1010137  更新日 令和5年9月11日

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小野田才助の大灯籠

 涼しい季節になり、秋の山寺立石寺を訪れる市民の皆さんも多いと思います。階段を上りきったところに「奥の院」がありますが、その手前に鎮座する見事な大灯籠をご存じでしょうか。

 これは、明治28(1895)年に、山形市銅町の名工小野田才助が制作したものです。小野田家は代々鋳物師(鋳物職人)の家系で、その技術は高く評価されていました。山寺立石寺のほかに、宮城県金華山黄金山神社、香川県金刀比羅宮にも大灯籠を奉納しています。うち、金刀比羅宮の大灯籠については、国の重要有形民俗文化財にも指定されています。

 立石寺の大灯籠は細かな形態にもかかわらず非常に肉薄で、高い技術で鋳造されており、現在の山形鋳物の特徴に通ずるものです。明治時代には溶接技術がなかったため、層同士を凹凸を組み合わせてつなぐなど、まさに職人の技術の結晶ともいえるでしょう。

 山形鋳物の起源はおよそ900年前といわれています。その後、最上義光公が、鍛治町、銅町を置いて鋳物職人を手厚く育て、現代に至るまで連綿とその技術が受け継がれています。

 この秋、ぜひ山寺の紅葉を楽しみながら、長い歴史と伝統を持つ山形鋳物の名工の技を味わってみてはいかがでしょうか。

(広報やまがた令和4年10月1日号掲載)

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