SUKSK生活のすすめ
「歩くことで健康になる」
山形市保健所所長 山下英俊
元気で長生きしたいというのは我々の願いです。そのためにはいろいろな健康法がありますが、手軽に始められてそれぞれの方が自分に合った運動量に調整できるのが歩くことです。いろいろな研究で、日頃よく歩く人は寿命が長いといわれています。また、認知症を予防して健康寿命を延伸するためにも、歩くのはとてもいいといわれています。
歩行を含めた身体運動を長期に行うと認知機能はどうなるのかという研究で、アメリカの女性(70歳~81歳)を対象に調べたところ、1週間に90分(1日15分くらい)歩く方は、1週間あたり40分以下の方より認知機能が有意に高かったとの研究もあります。アメリカと日本では生活環境などが大きく異なりますが、毎日少しずつ無理なく歩くことは、認知機能を高く維持するためにとてもいいことです。さらに鳥取大学医学部認知症予防学講座浦上克哉教授によると、考えながら歩くとさらに効果があるとのことです。散歩道の花や鳥などを見る、文化施設に寄り道するなどは散歩を楽しみ、かつ脳に刺激を与えます。山形市は文化創造都市として「身近にあるクリエイティブに出会えるまち」を目指しています。多彩な文化に接することができるウオーキングマップを現在25コースも作成して公開しています。楽しみながら歩くこと、それを無理ないペースで継続することがとても大切です。
【ウオーキングマップ】