ふとした時に感じる ぜいたくな日常~移住体験ツアーを通して分かった山形市の魅力~

ページ番号1015323  更新日 令和6年12月24日

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「まちから山々が見え、気軽にハイキングに行ける環境が身近にある『自然とまちの調和』。市内は人が多すぎず、少なすぎず、人との心地良い距離感。市民の方々の笑顔も爽やかで、良い空気、良い食事、良い教育環境がそろっていること、自然と人工物のバランスの取れている環境が市民の笑顔を作っていると感じました。ここで子育てすれば、人として豊かな生活ができそうだと思いました。」

 これは、山形市への移住を検討している方に向けて、山形市が実施しているオーダーメイド型移住体験ツアー(以下、移住体験ツアー)の参加者の感想です。県外の方から見ると、何げない私たちの日常こそが、魅力的に映るといいます。移住体験ツアーを担当している下里さんに、移住体験ツアーを通して分かった山形市の魅力を案内してもらいました。

オーダーメイド型移住体験ツアーとは

 移住を検討している子育て世帯、シニア世帯、単身世帯など、幅広い世帯を対象に、山形市での「暮らし」を肌で感じてもらうため、事前に参加者の希望を伺い、オーダーメイドで行程を組み案内しています。

 2022年度から始めたこの取り組みは、これまで81組157人が参加し、そのうち3割を超える方がすでに山形市に移住しています。

移住体験ツアー

移住体験ツアー

移住体験ツアー

移住体験ツアー

移住して3年目。 山形市の魅力をご案内しています。

下里さん

 旅行会社からの出向で神奈川県から山形市に移住しました。私は、これまで47都道府県はもちろん、海外40カ国を訪れていますが、山形市には、空気や景色など肌で感じる魅力がたくさんあります。

 皆さんにとって「当たり前」になっていることが、県外の方から見るととても感動的で魅力的なんです。

移住希望者からのオーダーはさまざま

 「冬の生活が心配」「移住したらどんな仕事ができるだろう」「車がなくても生活できるかな」といった相談から 「子育てに関する情報・施設が知りたい」「山形市のこの老舗企業で働きたい」「山形市で農業をしたい」「部活動に力を入れている市内の高校への進学を検討したい」という要望まで移住希望者からのオーダーは多岐にわたります。

施設を紹介するだけでなく、時には購入を検討している土地の見学やアパート探しに同行したり、山形セルリーの収穫体験をしたりすることも。

リアルな「暮らし」をイメージしてもらうため、先輩移住者に話を聞きに行くこともあります。

移住体験ツアー参加者の心をつかむ「自然とまちの調和」

 移住体験ツアーでは、まず西蔵王展望台から市全体を見渡し、四方が山で囲まれた山形市の地形や気候などを紹介します。さらに、充実した都市機能がありながら、市街地から車で30分程走ると自然あふれる場所に足を運べるコンパクトなまちであることを説明すると、多くの参加者に驚かれます。

 何げない日常の風景の中に山があり、どこにいても四季を感じられる。どこか懐かしい風景が参加者の心をつかんでいます。

移住体験ツアー

山形市

山形市

移住体験ツアーを通して分かった山形市の魅力を紹介します

下里さん

移住体験ツアーの一例

例えば…
「都会のビルに囲まれた生活に疲れてしまった。自然あふれる環境で子育てがしたい」とご希望のMさん家族(30代夫婦・小学生)の場合

DAY1 Schedule

公用車で市内を外周して山形市の全体像を紹介

11時00分 山形駅でお出迎え
11時30分 西蔵王展望台~蔵王温泉周辺
 西蔵王展望台から山形市全体を見渡し、山形市の地形や気候などを紹介
12時30分 西公園
 施設を回り、自然に囲まれた広い遊び場を紹介
14時00分 馬見ケ崎川周辺
 馬見ケ崎プールジャバや馬見ケ崎公園内キャンプ場、秋の風物詩 芋煮会の会場として市民がよく利用する人気エリアを紹介
15時30分 七日町大通り~霞城公園
 最上氏時代から続く山形市の歴史を紹介
17時00分 宿泊先ホテルへお見送り

DAY2 Schedule

子育て施設を中心にご案内

 9時30分 ホテルを出発
10時00分 シェルターインクルーシブプレイス コパル
 実際に無料で使える施設を体感
 なかなか帰ろうとしないお子さんも…
11時00分 ベニちゃんバスの路線を紹介・コミュニティサイクルを体験
11時30分 市内のスーパー等をご案内
12時30分 昼食
14時00分 やまがたクリエイティブシティセンターQ1を見学
 施設案内、テレワークに適したシェアオフィスの紹介
16時00分 山形駅へお見送り

温泉がたくさん

 観光地としても有名な蔵王温泉は、市街地から車で約30分。移住する前は、最寄りの箱根温泉に行くのに片道3時間。温泉に行くだけで半日もかかりました。蔵王温泉以外にも市内には15カ所※の温泉があり、その日の気分によってどこの温泉に行こうか考えられるのは、ぜいたくなことだと思います。

※出典 令和6年度山形市移住パンフレット

温泉

温泉

蔵王温泉共同浴場 下湯。熱いお湯に手を入れるとすべすべに。

移住を検討する方に向けて、山形市の魅力や情報をまとめて掲載しています。

移住パンフレット

こだわりを持ってつくられたものたち

 蔵王連峰の山並みに呼応したデザインが特徴のシェルターインクルーシブプレイス コパルや昭和初期に建てられた、山形市立第一小学校旧校舎をリノベーションしたやまがたクリエイティブシティセンターQ1など、まちの風景との調和やまちの記憶を大切に引き継ぐという、こだわりをもって造られている建物が多いと参加者から言われます。

 まちにある小さな商店にも、店主がこだわりをもってそろえている良いものがたくさん。良いものを良いものと認めて、それに価値を見い出せる文化が市民に根付いていることは、とても素晴らしいことだと思います。

コパル
シェルターインクルーシブプレイス コパル
Q1
やまがたクリエイティブシティセンターQ1

こんな施設が無料で使えるの?!

 シェルターインクルーシブプレイス コパルやべにっこひろばなど、無料で遊べる子育て施設が充実。「都会なら数千円かかりそうなのに、無料でいいんですか」と驚かれることが多いです。

 さらに、西公園や西蔵王公園など、市街地から少し車を走らせれば自然の中で目いっぱい遊べる公園がたくさんあることにも驚かれます。

西公園
遊具だけでなく水遊びもできる西公園。
コパル
木を使った遊具があふれるシェルターインクルーシブプレイス コパル。

食べ物のクオリティがとっても高い

 種類豊富で新鮮な食材があって、水や空気が良いからか、シンプルな食事が驚くほどおいしく、食が進みます。「東京ではあまりご飯を食べなかった子どもが、山形市に移住してからはバクバク食べるんです」という移住者の声もあるほどです。

 私も移住する前は、居酒屋に行くときはお酒が飲めればいいと思っていましたが、お店のお通しやおつまみがとてもおいしいので、今ではおいしい食事とセットでお酒を楽しんでいます。

移住体験ツアー
市内スーパーでは、新鮮な食材をお土産に買う人も。

移住者の声

 市では、移住体験ツアー参加後も参加者と定期的にコミュニケーションを取っています。実際に移住した方から、移住後の生活について聞きました。

  • ビルに囲まれ、職場と家の往復だった代わり映えしない毎日が、田んぼで稲が成長する過程や空の様子、日々変わる山の表情を眺めながら職場に向かう彩り豊かな毎日に変わりました。
  • いつも向こうに山と大きな空があるから、自然と視線が上に向いて、視界が広がるのを感じます。
  • すぐ近くに温泉・山・川・歴史ある建造物や商店街があって、毎日が旅行気分です。
  • まちには江戸・明治・大正・昭和時代のものがたくさん残り、入り交じっていて、この地に残る物語をたどると面白い発見があって楽しいです。
  • 車がないと生活できないと思っていましたが、バスやコミュニティサイクルが充実しているので車がなくても生活できています。
  • 飲食店街にもごみが全然落ちていない、きれいな街でびっくりしました。

田んぼ

くるりんバス

 私のお気に入りの景色は、西蔵王展望台から見る夜景です。ホノルルのタンタラスの丘やロサンゼルスのグリフィス天文台から見た夜景と似ています。

 皆さんにとっては日常で、見慣れているものかもしれませんが、県外の方からするとぜいたくで、すてきなものです。もっとたくさんの方に山形市に足を運んでもらいたいですね。

下里さん

夜景

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山形市役所
〒990-8540 山形県山形市旅篭町二丁目3番25号
電話番号:023-641-1212(代表)