松くい虫防除事業について

ページ番号1014688  更新日 令和6年10月7日

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松くい虫被害の状況

 松くい虫被害は、夏から秋にかけてマツの葉が急速に褐変し、枯れてしまう伝染病です。
 日本では、明治時代に長崎県から発生し、その原因は北アメリカから輸入した松材からマツザイセンチュウが日本に上陸したものと考えられており、現在では、北海道を除くすべての都府県で被害が確認されています。
 山形市では昭和53年に初めて松くい虫被害が確認された後、昭和60年頃にピークを迎え、近年減少傾向にありましたが、令和6年は市全域で被害の拡大が見られます。

 

松くい虫
松くい虫の被害状況

松くい虫被害の仕組み

 松くい虫被害は、「マツノザイセンチュウ」という体長1ミリメートルにも満たない小さな線虫が松の樹体内に入ることで引き起こされます。線虫は自分で別の木に移動することはできませんが、「マツノマダラカミキリ」の体内に乗り移ることで、健康なマツに運ばれ松枯れを蔓延させます。

マツ枯れのメカニズム

山形市が実施している松くい虫対策

 松林は、土砂の流出を防ぐなど森林の持つ公益的機能や景観維持の観点から、重要な役割を担っています。山形市では、松くい虫被害対策として、森林病害虫等防除法の下「山形市松くい虫被害対策地区実施計画」を策定し、自主事業計画の中で3つの保全松林に区分しながら、計画的な防除対策を実施しています。

1 計画区域

  •  松林面積726haうち保全面積469ha

計画区分

2 主な防除方法

  •  伐倒駆除

 松くい虫被害を受けた松の木を伐倒、玉切り、集積、薬剤散布し、生分解性シートで被覆し原因虫であるマツノザイセンチュウを駆除します。

  •  樹幹注入

 健康なマツに薬剤を注入し、マツノザイセンチュウの侵入や増殖を抑え、枯損を防ぎます。

  •  不要木等の除去・処理

 被害木や枯れ木を取り除き、森林の健全化を図ります。

集積等のイメージ図

計画の詳細については、下記ページをご確認ください。

森林所有者の皆様へ

 防除を実施するにあたり、森林所有者の皆様には以下の点についてご理解、ご協力をいただきますようお願いします。

  •  被害拡大防止のため、早期に駆除する必要のある被害木は、所有者様に事前連絡なく市で駆除する場合があります。
    作業の際には、市の委託業者が私有林へ立ち入り、被害木の伐採を行います。伐倒くん蒸の場合、伐採した被害木等は、近くに集積し、シート被覆、薬剤によるくん蒸を行います。なお、作業実施後に、集積の撤去や移動は行いません。
  •  8月~12月頃までに葉が褐変した新しい被害木の中には、マツノマダラカミキリが付着しています。駆除されていない材の移動は、県公告により禁止されていますので、ご注意ください。
  •  被害の拡大状況や予算の制限等により、市で被害木の処理を実施できる箇所は、高度公益機能森林を中心とした市内全体の一部に限られています。私有林内の被害木については、所有者様の責任で、被害木処理や間伐、除伐等の適正な森林管理をお願いします。

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このページに関するお問い合わせ

農林部森林整備課
〒990-8540 山形市旅篭町二丁目3番25号
電話番号:023-641-1212(代表) ファクス番号:023-624-8426
shinrin@city.yamagata-yamagata.lg.jp