市長のやまがた自慢「和算の天才、会田算左衛門安明」

ページ番号1005482  更新日 令和3年9月28日

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写真:會田算左衛門安明之像

皆さんは山形市出身の偉人といえば誰が頭に浮かびますか?最上義光公をはじめさまざまな方の名前が出てくると思いますが、会田算左衛門安明(あいだ さんざえもんやすあき)を思いついた方は少ないかもしれません。
会田算左衛門安明は、延享4年(1747年)に山形で生まれました。16歳から算術を学び、23歳で旗本の養子として江戸に出た後、本格的な和算の研究を始めます。当時は関孝和(せき たかかず)を開祖とする「関流(せきりゅう)」が主流派でしたが、独自の流派「最上流(さいじょうりゅう)」を立ち上げ、関流の藤田貞資らと激しい論争を行います。それが刺激にもなり、多くの学者が生まれ和算が発展することにもつながりました。
和算に加え、地理・天文・歴史・経済・海外事情まで幅広い知識と教養があった安明は、多数の著書を残しており、その数約2,000冊といわれています。まさに「知の巨人」と呼ぶにふさわしい人物が、山形から出ていたということを考えただけでワクワクしてきませんか?
活動の痕跡は今も残っています。「算額」というものをご存じでしょうか。これは和算の問題や解法を額や絵馬に書いて、神社などに奉納したもので、数学の問題が解けたことを神仏に感謝する等の意味合いがあります。算額は山形県・福島県・岩手県などに多く残っており、和算に関する活動が活発だったことが推測されます。私自身も鳥海月山両所宮に奉納された算額を見せていただいたことがあります。
また、禅昌寺(ぜんしょうじ)(滑川)には「最上流算学師元祖自在先生碑」が、小荷駄公園には「會田算左衛門安明之像」がそれぞれ建っています。

(広報やまがた平成29年2月1日号掲載)

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