市長のやまがた自慢「阿古耶の松」

今は放送が終了してしまいましたが、テレビで「まんが日本昔ばなし」という番組がありました。その中でも紹介された、「阿古耶の松」というお話はご存じでしょうか。
この民話は、千歳山の松の精が人間に姿を変えた「名取左衛門太郎」と阿古耶姫との悲恋のお話です。名取太郎に姿を変えたその大木は、名取川に架ける橋の材料として切り倒されてしまいますが、どれほどの人が引いてもその地から全く動きませんでした。しかし阿古耶姫がやって来て促すと、納得したかのようにするすると動き始めたということです。その後、阿古耶姫は伐採された松の木の跡に新たに松を植え、供養のために庵を結んだそうですが、それが今の萬松寺につながっているそうです。
萬松寺の仏殿には、阿古耶姫の前に現れ笛を奏でる名取太郎との様子を描いた額が奉納されていますが、その仏殿の奥には阿古耶姫の廟が祀られています。そしてさらにその左手奥には二代目となる阿古耶の松が立っていたのですが、虫害により伐採されてしまいました。今そこには若い松が育っているとのことです。
あの「平家物語」にも登場するこの伝説に思いを馳せながら、千歳山萬松寺に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(広報やまがた令和2年11月1日号掲載)
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