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ページ番号1010391  更新日 令和4年11月29日

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うまのすけCafe 代表
高橋 千秋(たかはし ちあき) さん

たくさんの方々に馬と触れ合ってほしい

 令和4年3月にみはらしの丘で「うまのすけCafe」をオープンした高橋千秋さん。乗馬やエサやりの体験、カフェなど癒しの場を提供しながらホースセラピー(乗馬療法)の効果を伝えています。

たかはしちあきさんと馬
▲高橋千秋さん(写真右)、娘の未歩さん(写真左)

「障がい者支援施設で働いていた頃、知人が川西町の施設で障がい者乗馬を始めたのをきっかけに利用者の方を連れて馬に乗りに行きました。ある利用者さんは施設の中では全く笑うことのない方だったのですが馬に乗せた途端、満面の笑顔を見せてくれたのです。

 後でその方のお母さんに笑顔の写真を見せたところ、号泣しながら『こんな笑顔は今まで見たことがない』と話されたことに私も感動しました。それからは月に一度利用者さんを連れて川西町や宮城県にある乗馬施設を訪れました。

 しかし月に一度だけ、限られた人数しか連れて行けない状況で、もっとたくさんの利用者さんを馬に乗せてあげたい、乗りたいときに乗れる環境がほしい、それには自分の施設内に乗馬施設があればどんなにすてきだろう、絶対につくりたい、と思うようになりました」

ソフトクリーム

 そこで高橋さんは上司に相談し、数年後「まいんどパーク」という障がい者乗馬施設を施設の敷地内に立ち上げました。

「馬のことを全く知らない私は数カ月間、宮城県の障がい者乗馬施設に通い、必要な知識を身に付けて平成17年に『まいんどパーク』をスタートしました。ある日、脳性小児まひの息子さんを連れたお母さんが訪れ、馬に乗せてほしいと話されました。全く座位が取れなかったので最初は職員が同乗し、抱きかかえながらの乗馬でした。

 しかし回数を重ねていくうちに、自分で体を支えられる時間が長くなり、2年ほど経った頃には一人で乗ることができるようになりました。乗馬をすることで驚くような効果があることをあらためて実感し、たくさんの方々に伝えたいと思うようになり、障がいの有無にかかわらず馬と触れ合えるイベントを定期的に開催しています。

たかはしさんと馬


 障がい者支援施設を退職後、馬を介してのたくさんのご縁、そして多くの方々の支えがあり、長年の夢であった馬がいるカフェを立ち上げることができました。

 全国でも珍しいこの取り組みには多くの反響があり、県外からもたくさんの方が来てくださっています。みはらしの丘というとてもすてきな場所でかわいい馬たちと一緒に仕事ができる幸せを実感している毎日です」

 蔵王連峰を眺めながら馬と触れ合い、ホッと一息してみませんか。

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