市長のやまがた自慢「『蔵王山』の読み方について」

ページ番号1005494  更新日 令和3年9月28日

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写真:蔵王山

私たちが愛する「蔵王」。古くからの山岳信仰、蔵王温泉、樹氷、スキーやトレッキング、歌人斎藤茂吉とのゆかりなど、山形市民にとって蔵王は愛着と誇りを持ったふるさとの山です。
ここ数年、テレビ報道で「蔵王山」を「ざおうざん」と発音していたことに対し、市民の方から「我々は『ざおうさん』だ。違和感がある」との声を多数頂きました。山形市内の小学校・中学校・高等学校で校歌の中に「蔵王山」と出てくる学校は5校ありますが、いずれも「ざおうさん」と歌われています。
ちなみに蔵王山という単独の山はなく、瀧山、熊野岳、刈田岳などの総称として「蔵王山」が地図に記載されています。
経緯を調べてみると国土地理院という国の機関に「ざおうざん」という読み方で登録されており、報道などもそれをベースに行われているということでした。詳細は不明ですが、昭和6年に、当時の堀田村、中川村、宮村、川崎村が国土地理院の前身である陸軍陸地測量部からの照会に対して「ざおうざん」と答えたとのことでした。現在は、蔵王に関連する市町は6つです(山形県山形市・上山市、宮城県白石市・蔵王町・川崎町・七ヶ宿町)。
各市町の考え方を知るため、私がそれぞれ直接訪問したところ、「ざおうざん」のほうが一般的であるという町もありました。地名の読み方はそれぞれの地域で愛着を持って読んでいるものでどちらが正解ということはありません。6人の市長、町長での協議を経て両方併記する形で「『ざおうざん』または『ざおうさん』」と国土地理院に申請することとなりました。
このたびの問題をきっかけに山形市民の蔵王への思いを再認識するとともに、私たちのかけがえのない財産である蔵王をこれからも大切にしていきたいと思います。

(広報やまがた平成30年3月1日号掲載)

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