市長のやまがた自慢「山形城三の丸土塁跡」

ページ番号1005487  更新日 令和3年9月28日

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写真:山形城三の丸の土塁跡

現在、拡幅工事中の栄町大通りを南下していくと、通りの出口手前左手に高い土手が見えるのをご存じでしょうか?意外と気付かないかもしれませんが、これがかつての山形城三の丸の土塁跡です。
山形城といえばJR奥羽本線の西側、お堀に囲まれた霞城公園を思い浮かべると思いますが、それはまだ「二の丸」です。その外側にさらに「三の丸」があり、水の張られた堀と土塁で囲まれていたのです。
その原型ができたのは最上義光の時代といわれています。三の丸の範囲は南北の直線で2キロメートル近く、東西は1.5キロメートル、外周は6.5キロメートルといいますから、山形城は本当に巨大な城だったことがわかります。山形城は当時、江戸城以北の城の中で最大の面積を誇っていたといわれています。さすが57万石の大大名です。
三の丸の範囲を現在の地図に当てはめて、その周辺の地名を見ると、山形城下町の構造がよく分かります(「城下町やまがた探検隊」作成の地図を見ながら実際に歩いてみることをお勧めします)。三の丸のすぐ外に八日町、十日町など市が開かれた場所があり、また旧町名の材木町、蝋燭町、銀町、桶町などの職人町も配置され、さらには専称寺をはじめとした寺院がその周辺に配置され防御の拠点も兼ねるなど、政治、経済、軍事を念頭に置いた理想的なまちづくりを目指したことが推測されます。
近くに行ってみると分かりますが、三の丸土塁跡は、5~8メートル弱の高さで、重厚感があり、巨大城郭の片りんを垣間見ることができます。歌懸稲荷神社側からは堀跡も見ることができます。また、双葉公園や第七小学校近くのみつばち公園にも堀跡が残っています。まだ見たことのない方はぜひ一度足を運んでいただきたいと思います。

(広報やまがた平成29年7月1日号掲載)

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