市長のやまがた自慢「國井誠海記念館」

ページ番号1005500  更新日 令和3年9月28日

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写真:記念館外観
國井誠海記念館

最近では書道もアートとして多種多様な表現をされるようになりました。個性的な書体や、高校書道部などでも行われる書道パフォーマンスなど、その幅は広がりつつありますが、こうした「現代書」の分野を創造・開拓した偉人の一人が山形市出身ということをご存じでしょうか。
國井誠海氏は1917年に山形市で生まれました。市立商業高等学校を卒業後、1938年21歳で鈴木翠軒氏に師事し、本格的な書道の道に入りました。その後現代書のパイオニアとして活動、30歳の頃には「誠墨会」を創立して代表となり、全国に大勢の弟子を抱える組織となりました。精力的な創作活動を続けるうちに海外からも高い評価を受け、1970年のニューヨーク個展を皮切りにサンフランシスコ、ロサンゼルスで個展を開催し好評を得ました。
その後も創作活動と後進の育成に励まれ、1997年に文化庁長官表彰、2002年に産経国際書展内閣総理大臣賞、2006年には旭日小綬章をそれぞれ受章されました。2009年、92歳で亡くなられましたが、その功績は今も燦然と輝いています。

写真:感謝状を贈呈
同記念館で娘の渡邉麗さんと

10月4日には、市立商業高校の創立100周年を記念し、長女の渡邉麗さんから氏の「慈」という書を寄贈いただき、感謝状を贈呈いたしました。
氏の作品や歩みを展示している「國井誠海記念館」が清住町にあります。私も実際に行って見てきましたが、その書は自由闊達で、情熱や感情がにじみ出るような、自己表現そのもののように感じました。また、紙などもテーマに合わせてさまざまなものが使われ、表現の幅の広さを感じました。毎週土曜・日曜日に一般公開されておりますので、ぜひ一度訪れていただきたいと思います。

(広報やまがた平成30年12月1日号掲載)

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