山形の伝統工芸

ページ番号1010599  更新日 令和4年12月23日

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伝統工芸の数々

脈々と受け継がれる伝統の技

 蔵王山脈の麓、豊かな水と肥沃な土壌によって美しい自然と鮮やかな四季の気候風土に恵まれた山形市は、素晴らしい素材の宝庫でした。このような真の素材は、人々の感性を奮い立たせ、職人たちの〟ものづくり”の意欲をかき立てました。また、江戸時代~明治時代に日本海運で活躍した北前船は、最上川を渡って山形に京文化を伝え、独自の文化が残されています。

 延文元(1356)年に山形に入部した斯波兼頼は、翌年の延文2年に山形の政治拠点とするために山形城の築城を進め、城下町山形の基盤が形成され始めました。

 城下町には職人町をつくって、高度な技術を持つ職人たちを手厚く保護し、最も多い時には150を超える職人屋敷がありました。

 自然の恵みに感謝し、素材の良さを最大限に引き出すことに情熱を傾けてきた職人たち。ひたすら自分の技術を磨き続けてきた匠たちの魂が込められているのが、山形市の伝統工芸品の数々です。

 現在、経済産業大臣指定の伝統的工芸品にも認定されている山形仏壇と山形鋳物のほか、こけしや藤工芸など、その種類は18にも上ります。

 長い歴史の中で今日まで伝えられてきた山形の伝統工芸は、たくさんの先人たちによって守られてきた貴重な財産です。

 今回は、知れば知るほど奥が深い、山形の“ものづくり”の世界をご紹介します。

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魅力が詰まった「伝統工芸」

 なじみが薄いと思われそうな伝統工芸ですが、多くは生活の中で必要とされてきた道具・日用品を手作りしたのが始まりです。日常使いするものなので、機能的で扱いやすく、山形の暮らしに根差しながら、今日まで受け継がれてきました。

 歴史を重ねてきたことで「芸術品」「鑑賞するもの」といったイメージを持たれがちですが、今も昔も変わらないのは、職人によるハンドメイドの生活用品ということです。職人の手作業で作られているから、正しく手入れをすれば、長く使える自分だけの「一生もの」になるのも大きな魅力の一つです。長く使えば使うほど、大量生産品にはつくりだせない味わいが生まれ、自分と一緒に過ごしてきてくれた月日を教えてくれます。そんな愛着が湧いたものを使う暮らしは、私たちに心地のいい癒しの時間を感じさせてくれるのではないでしょうか。

 自分にピッタリな〝山形のいいもの〟を新しい年の始まりに探してみませんか。

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そもそも伝統工芸とは?

伝統工芸の特徴は大きく4つ

  • 日常生活で使われるものである
  • 工程の多くが手作業で行われる
  • 高い技術が必要である
  • 長く受け継がれてきた歴史がある

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伝統工芸のこれから

暮らしとともにあった伝統工芸

 「長く愛用したい」「手もとに置いておきたい」「変化を楽しみたい」、そんな「一緒に日々を重ねたい」と思える、世界にひとつだけの工芸品たちとの出会いが山形にはありました。伝統工芸の強みは、変化に対応する能力。人々のライフスタイルの変化に合わせて、生活に寄り添ってきました。

未来へつなぐ匠の技

 そんな伝統工芸産業も、ピーク時の昭和50年代に比べ、生産額が約5分の1に減少しています。後継者がいない、いても技術を伝えるのに時間がかかるなど、課題も多くあります。このままでは山形に継承されてきた伝統が、知らないうちに私たちの前から消えてしまうかもしれません。

 簡単にものが手に入ることに慣れてしまうと、普段使っているものは、誰が・どこで作り、どうやって自分の手まで届いてきたのか、つい考えるのをおろそかにしてしまいます。

 まだ本物が残されている今だからこそ、私たちが未来に残していくべき価値とはなんなのか、もう一度見つめ直してもいいのではないでしょうか。

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