一口健康メモ
離乳食について
山形市立病院済生館小児科 前田勝子
離乳食は生後5カ月、遅くとも6カ月には始めましょう。食物アレルギーが心配で、開始を遅くしたり、卵や乳製品を避けたりする方がいますが、むしろ適切な時期に、月齢に合ったいろいろな食材を食べていくことが食物アレルギーの予防になることが分かってきました。
午前中の授乳前の機嫌が良いときに、初めての食材はしっかり加熱して、1さじから開始しましょう。始めは1日1回。ドロドロ状態(初期)から、舌でつぶせる固さ(中期)、歯ぐきでつぶせる固さ(後期)と進めていき、回数も2回から3回へと増やしていきます。初めての食材は必ず1さじにしておきましょう。問題なければ、徐々に量を増やしていきます。
アレルギーの症状は食べて2時間以内に起こることが多いので、症状が見られたときは医療機関を受診してください。
何より重要なのは、離乳食開始前に皮膚の状態を注意して見ておくことです。じくじくした痒みのある皮膚のトラブルがある場合、食物アレルギーに移行する可能性があるので、できるだけ早期に治療しましょう。離乳食教室などを利用するのも良いでしょう。