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ページ番号1010212  更新日 令和4年10月28日

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色鉛筆画家 音海(おとみ)はる さん
(本名:工藤陽樹(はるき)さん)

ねこ
▲音海はるさんが色鉛筆で描いた猫

色鉛筆で できる表現を
たくさんの方に知ってほしい

 今にもまばたきしそうな生き生きとした猫。まるで写真のようですが、色鉛筆で描かれたイラストなのです。作品を描くのは、SNSで注目され全国的にも人気急上昇中の、山形市在住の色鉛筆画家音海はるさんです。

 音海さんが色鉛筆画を描き始めたのは、高校2年生の頃。友人作の色鉛筆による風景画がまるで写真のようで、自分も描いてみたいと興味を持たれたそうです。

 「幼い頃にも色鉛筆で絵を描いたことがあったのですが、久しぶりに握ると、自分だけの色をつくりながら塗っていったり、生き物に魂を宿す感覚で描いていくという工程がとても楽しく、本気でやりたいと思いました。作品を制作するときは、10色〜30色ほどの色鉛筆を使い、何度も重ね塗りをして色をつくり上げていきます。始めたばかりの頃は何色と何色を合わせると思い描く色になるのか分からなくて、取りあえずたくさんの組み合わせを試しました。ほぼ毎日のように絵を描いていると、色を出す技術、世界が広がってきているように感じます」

おとみはるさん

 音海さんは幼い頃から病気で右目が見えません。だからこそ、日常生活以外でも目というものを大事にしたいという思いがあり、いつも目から絵を描き始めるそうです。

 「目を描くときは、自分が100パーセントの力を出せる状態で描きます。瞳のみずみずしさを出せるように、命を吹き込むイメージで集中して、丁寧に描いていきます。また、毛並みの細かい質感にもこだわっています。ぜひ絵を生でじっくり見て、息遣いや絵ならではのあたたかな感触を感じてもらえたらうれしいです。なにより大切にしているのは、楽しむこと。表現したいものを描きたいペースで描いていて、それが絵にも表れていると思います」と教えてくれました。

猫の絵

現在は大学4年生の音海さん。「授業では、油彩、水彩、デッサンや彫刻など多様な美術に触れています。そのどれもが色鉛筆の作品に生きていると感じます。今は写実系のリアルな絵がほとんどですが、真逆の抽象画にも大学で学んだ経験を生かして挑戦してみたいです」と語ってくれました。 最後に、今後の意気込みをお聞きしました。

 「大学卒業後は絵を本業として、生まれ育った山形でこれからも活動していく予定です。私の絵をたくさんの方に見てほしいのはもちろん、身近にある色鉛筆でこんな表現ができるということ、色鉛筆画という世界があることを多くの皆さんに伝えていきたいです」 音海はるさんの原画展が、11月19日(土曜)~27日(日曜)にやまがたクリエイティブシティセンターQ1で開催予定です。

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