市長のやまがた自慢「藤沢祐川の絵画」

ページ番号1014944  更新日 令和6年10月29日

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藤沢祐川の絵画

 江戸期に山形で活躍した絵師に藤沢祐川(ふじさわゆうせん)がいます。18世紀後半の人物で、鳥海月山両所宮の社人家に生まれ狩野派の画人となりました。

 現在残っている作品としては、両所宮の随神門の1階天井に描かれた鳳凰・麒麟の絵があります。非常に大きな作品でありながら緻密な描写で、全体として力強い印象を与えます。随神門自体が堂々とした楼門ですので、それにふさわしい絵と言えるでしょう。随神門自体は天明2(1782)年竣工になります。

 また、市内鉄砲町の勝因寺には立派な山門がありますが、その2階には天井画があります。160面ある格天井に、絵画と漢字一字が交互に配置されており、絵画の部分は80あります。そのうち、10点は祐川の落款があるため、この部分については少なくとも祐川の作品で、完成したのは明和7(1770)年と言われています。

 江戸時代初期~中期には村山地方には絵師が少なかったようですが、祐川以降、その弟子といわれる皆川義川をはじめ優れた人物が輩出されています。

 両所宮随神門、勝因寺山門格天井(書画)ともに県および市指定文化財になっています。お住まいの地域でも、郷土の作家探しをしてみてはいかがでしょうか。身近なところで文化創造都市・山形市の源流が見つかるかもしれません。

(広報やまがた令和6年11月1日号掲載)

061101-1
鳥海月山両所宮随神門の天井画(鳳凰)
061101-2
勝因寺山門の天井画

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