SUKSK生活のすすめ

ページ番号1016394  更新日 令和7年5月29日

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「健康危機と保健所」

山形市保健所副所長 加藤裕一

 「健康危機」とは、「医薬品、食中毒、感染症、飲料水その他何らかの原因により生じる国民の生命、健康の安全を脅かす事態に対して行われる健康被害の発生予防、拡大防止、治療等に関する業務であって、厚生労働省の所管に属するもの(厚生労働省健康危機管理基本指針)」を指し、何らかの原因には、震災・噴火などの自然災害、放射線事故、テロなどが定義されています。

 健康危機が発生した場合には、規模の把握から必要な医療資源の確保、関係機関の調整など幅広い対応が必要となります。この対応のことを「健康危機管理」と言います。

 健康危機管理を担う地域の拠点として期待される機関は「保健所」となります。平常時に保健所に求められる役割は、法律に基づく日頃の監視業務などを通じた健康危機の発生防止と健康危機管理を包括的に行うネットワークづくりになります。健康危機発生時には健康危機管理の主体として平常時につくったネットワークを最大限に生かし、地域に存在する保健医療関連機関を有機的に機能させる役割が期待されています。

 昨今の自然災害の発生状況をみると、健康危機は全国どこにでも発生する可能性があります。山形市も例外ではありません。山形市保健所では、新型コロナウイルス感染症の対応で得られた知見を基に、健康危機時においても市民の皆さまが安心して生活がおくれるよう体制強化に努めているところです。

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