一口健康メモ

ページ番号1010015  更新日 令和4年9月28日

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目まいについて

山形市立病院済生館
耳鼻咽喉・頭頸部(とうけいぶ)外科 古山聖梨

 ぐるぐる目が回る、クラっと立ちくらみがする、体がふらつく…など、少しでも目まいを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。頭や耳、体幹機能など目まいの原因はさまざまです。今回は耳鼻科への受診が多い良性発作性頭位めまい症についてお話します。

 耳の奥には、三半規管という体の動きの方向を感じる器官があります。内部は液体で満たされており、頭の動きに合わせて流れることで方向を認識します。耳の中にある耳石器という所から耳石というカルシウムの小さな粒が何かの拍子に剥がれ落ち、三半規管に入ってしまうことがあります。そうすると耳石の動きに合わせて三半規管内部の液体が振動するため、左右の三半規管で感じ方がずれて目まいを生じます。頭を動かすと目まいがする、動かず休んでいると落ち着いてくるという状況です。治療としては、目まい止めや吐き気止めの薬を飲んでもらいますが、一番は体を動かすことになります。動きと感じ方の不一致に体が慣れるよう、リハビリをすることが最も重要です。

 他に、バランスの神経の炎症や、急な難聴に伴う目まいなど早期治療が必要なものもあります。つらい目まいがある時は一度専門の医師に相談してみてください。

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