SUKSK生活のすすめ
「医療安全と輸血」
山形市保健所 副所長 加藤裕一
医療安全に直結する医療行為の1つに輸血があります。そのため医療機関には厳格な輸血の管理が求められています。厚生労働省は、安全に輸血が受けられるよう「輸血療法の実施指針」(平成17(2005)年9月6日 厚生労働省医薬食品局長通知)を示していますが、これは法律で義務付けられているものではなく、各病院が自主的に取り組む形になっています。
山形県では、より良い輸血療法の実践を目的に、山形県内の医療機関の輸血部門担当者と山形県赤十字血液センターが山形県合同輸血療法委員会を立ち上げ、知識や経験を持ち寄り、より安全で質の高い輸血療法を目指すべく活動しています。
また、輸血が適正に行われているか外部評価を受ける機運もあります。輸血に特化した外部評価として、日本輸血・細胞治療学会による「輸血機能評価認定制度(I&A制度)」があります。I&Aとは、点検(Inspection)と認証(Accreditation)のことです。I&A認定審査を申請した病院に対して、訓練を受けた医師、看護師および検査技師が専門チームを組み訪問します。専門チームは学会が定めた認定基準80項目(2025年度版)に沿って、輸血が適正に行われているか厳正に点検し認証します。この制度により、施設間の輸血療法の安全水準が均一化し、地域全体の輸血療法の安全性や質の向上が期待されています。
輸血は皆さまの善意からなる献血があって成り立つものです。各医療機関は輸血療法の適正化を通じ、皆さまの善意が安全に無駄なく患者さまに届くように日々努めています。










