意見書(平成23年3月定例会)

ページ番号1002906  更新日 令和3年10月29日

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平成23年3月定例会で可決された意見書は、次の2件です。

看護師不足解消のため,看護師等の夜勤改善と社会保障予算の増額で安全・安心の医療・介護を求める意見書

長寿世界一を誇る日本の医療は,長年にわたる社会保障費抑制政策のもとでも,医師・看護師などの懸命な努力で支えられてきた。しかし,医療・介護現場は長時間過密労働に加え,医療技術の進歩や医療安全への期待の高まりなどで,看護職員などの労働環境は厳しさを増し,離職者も多く深刻な人手不足になっている。

看護師など夜勤交代制労働者の労働条件を抜本的に改善し,人手を大幅に増やして,安全・安心の医療・介護を実現することが大切であり,医療・社会保障予算を先進国並みに増やし,国民が安心して暮らしていける制度が求められている。

よって,国においては,看護師などの大幅増員を実現し,安全で行き届いた医療・看護・介護の拡充を図るため,次の事項について早期に対策を講じられるよう強く要請する。

  1. ILO条約に基づき,看護師など夜勤交替制労働者の勤務条件の改善を図ること。
  2. 医療・社会保障予算を先進国(OECD)並みに増やし,医師・看護師・介護職員等を大幅に増やすこと。
  3. 国民(患者・利用者)の負担を減らし,安全・安心の医療・介護を実現すること。

以上,地方自治法第99条の規定により,意見書を提出する。

平成23年3月22日

山形市議会

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣 あて

脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群・低脊髄圧症候群・外傷性頚部症候群・外傷性髄液漏れ等)の治療に関する意見書

脳脊髄液減少症・低髄液圧症候群・低脊髄圧症候群・外傷性頚部症候群・外傷性髄液漏れ等は,日常生活での転倒や外傷,また交通事故やスポーツ外傷などが原因で,いずれも脳脊髄液が減ることによって,頭痛やめまい,悪心,視力障害,耳鳴り,疲れやすいなどさまざまな症状が出現する病気である。

長年不登校となっていた児童生徒の中に慢性的な頭痛や倦怠感を抱えた脳脊髄液減少症の患者がいることもわかり,心身の成長や学業に大きな支障を来すことから,文部科学省は平成19年5月31日に,学校関係者や保護者に対し,適切な対応を求める事務連絡を行っている。その一方,厚生労働省は平成22年4月13日に,医療機関の診療報酬の請求において低髄液圧症候群は検査のみ保険適用で,治療は保険適用外とする事務連絡を行い,それまでは,低脊髄液症候群のブラッドパッチ治療を除いた治療費は保険請求で支払われていたが,現在は保険適用外とされている。

また,山形県では,国の唯一の研究班(山形大学)がありながら,県内で診断や治療可能な医療機関として公表されているのは,全国最低の1カ所,県立中央病院のみであり,現在,この病気に苦しむ患者と家族は,治療費,交通費,宿泊費などの経済的負担にも苦しみ,必要な治療が受けられないでいる。

よって国および県に対し,下記の事項について強く要望する。

  1. 国においては生活保護世帯の医療費扶助の患者も治療を受けられるよう,治療費の保険適用を認めること。文部科学省と厚生労働省は,現時点での学校管理下での児童生徒に対する適切な対応マニュアルを共同で作成し,全国の教育関係機関に対して通知すること。また,ブラッドパッチ治療について,一日も早く保険適用を行うこと。
  2. 山形県においては,小児科の開業医も含めた県内の医療機関の再調査を実施し,最新情報をホームページや広報などで県民に公表すること。

以上,地方自治法第99条の規定により,意見書を提出する。

平成23年3月22日

山形市議会

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣
山形県知事 あて

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