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ページ番号1012001  更新日 令和5年7月28日

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「新型コロナウイルス感染症と後遺症」

山形市保健所 山下 英俊

 令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症対策が感染症法上の5類に移行しました。感染に加えて、感染後の後遺症が今後大きな問題となると考えます。世界保健機関は新型コロナウイルス感染症後遺症を「新型コロナウイルスに罹患(りかん)した人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの」と定義しています。市保健所 加藤裕一副所長の山形市での検討によると、新型コロナウイルス感染症療養期間最終日まで症状持続は新型コロナウイルス感染陽性者の約3分の1に上るとのことで、症状が長期化する方はまれではありません(令和4年日本公衆衛生学会で報告)。山形県の集計(令和4年末)によりますと、65%が女性、年代別では40代が29%と最も多く、10代から50代が88%とのことです。主な症状は、倦怠感、咳、集中力低下、抑うつ、呼吸困難、味覚障害、嗅覚障害で、後遺症が6カ月以上継続する方もいます。目にも網膜の血管の閉塞や炎症が起こることもあります。目の疾患も、急性期のみでなく、新型コロナウイルス感染症の療養期間が終了後に発症することもあり、治療に要する期間は長期に及び視力低下が起こることもあります。

 コロナ後遺症の情報提供として、市ホームページから入りますと山形県の情報にアクセスできます。症状がある方はかかりつけ医の先生を受診することや山形県が設置している新型コロナ総合コールセンター(フリーダイヤル0120-567-690)をご利用ください。

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