部活動の地域移行・地域連携の取組について

ページ番号1013375  更新日 令和6年4月16日

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1 取組みの目的について

 部活動の地域移行、地域連携に向け、文化芸術団体及びスポーツ団体等との調整、指導者の確保、参加費用負担等への支援について総合的に推進していきます。

2 取組みの背景と基本的な方向性について

(1)主な背景

 全国的な傾向として次のような背景があげられます。

 ・少子化に伴う部員数の減少で部活動の持続が困難となるなど、やりたい活動ができない

 ・専門的指導ができる教員の不足により、生徒にとって望ましい指導が受けられない

 ・多くの教員にとって部活動が業務負担となり、教材研究や学級経営等への影響がある

 ・生涯にわたり、スポーツ・文化芸術活動に親しむ機会の充実が求められている

(2)基本的な方向性

 山形市では、次の3つを基本的な方向性として、取組を進めていきます。

 ・生徒のニーズに応じた多様で豊かな体験の機会の確保

 ・地域における文化芸術、スポーツの振興

 ・学校の働き方改革の推進による教育の質の向上

3 令和5年度の取組みについて

(1)検討協議会における検討

 学識経験者や学校組織の代表者、文化スポーツ関係団体の代表者を構成員とした「山形市における部活動の地域移行に係る検討協議会」(以下「検討協議会」という。)を設置し、中学校の部活動の地域移行・地域連携に関すること、地域クラブ活動の在り方に関することについて検討を行いました。

構成員

開催状況

学識経験者 3名、関係団体の代表者 6名、市職員 4名 計13名

第1回 令和5年7月31日

第2回 令和6年2月27日

(2)コーディネーターの配置

 部活動と受け皿団体をマッチングするコーディネーター3名(校長経験者)を配置しました。

(3)学校関係組織等への対応状況

 令和5年度の進め方と推進状況等について、学校関係組織等へ順次説明を行いました。

期日

対象

1

9月29日

市内小中学校PTA会長及び母親委員長等(市PTA教育懇談会)

2

10月19日

モデル事業対象保護者(なぎなた)

3

11月以降

市小中学校校長会及び教頭会、市中学校体育連盟及び中学校文化連盟

4

12月12日

市スポーツ少年団本部役員会

5

12月18日

市内中学校教職員(本市の取組等に係る資料の配布)

6

12月22日

教育委員会会議

7

2月 8日

小学5年~中学2年の児童生徒及び保護者、中学校教職員

(アンケートの実施に合わせ、本市の取組等に係るチラシの配布)

(4)モデル事業の実施

 受け皿となる団体に休日の部活動を委託する「モデル事業」を実施しました。また、四者会議(モデル事業の受け皿団体、コーディネーター、市、教育委員会)において、実施後の成果と課題について検討を行いました。

・文化部活動 3部活動 実施期間 令和6年1月~2月

モデルケース

部活動

受け皿団体

実施状況

期間

回数

人数

全校合同

1

吹奏楽

山形大学吹奏楽団の学生

1~2月

5

3

2

茶道

山形茶道宝紅会

1~2月

15

12

3

写真

山形県写真連盟と民間事業者

2月

2

8

※その他、やまがた秋の芸術祭の一環として旧千歳館において茶道体験会を開催:生徒32名参加

・運動部活動 14部活動 実施期間 令和5年10月~令和6年1月

モデルケース

部活動

受け皿団体

実施状況

期間

回数

人数

学校単体

1

野球

高楯中部活動改革推進委員会

11~1月

4

8

2

男子バスケットボール

10~11月

4

11

3

女子バスケットボール

10~11月

4

9

4

ソフトボール

11~12月

4

6

5

卓球

11~1月

4

8

6

剣道

10~11月

3

6

複数学校

7

なぎなた(西部)

山形県なぎなた連盟

11~1月

10

30

8

なぎなた(北部)

11~1月

10

25

全校合同

9

ラグビー

山形県ラグビーフットボール協会

11~1月

9

17

10

ボルダリング

株式会社FLAT

12~1月

6

4

11

ボルダリング

BOULDERING HOUSE 358

12~1月

6

3

12

スケートボード

山形市スケートボード協会

12~1月

8

4

13

ハンドボール

HC山形

11~1月

9

11

14

バレーボール

山大クラブJr

11~1月

9

47

(5) アンケート調査の実施

 今後の山形市における部活動の在り方検討に向けて、学校向けのアンケート調査を実施しました。(現在、集計および分析中)

対象 内容 期間

(1)小学5・6年の児童及び保護者、中学1・2年の生徒及び保護者、中学校教職員 約16,000名

現在の部活動の状況や地域クラブ活動への参加についてなど 2月9日~2月21日

(2)運動部活動の地域連携の受け皿団体となりえるスポーツ団体等(公益財団法人山形市スポーツ協会、競技団体、スポーツ少年団等)約150団体

令和6年度以降のモデル事業への参加意向、今後の地域連携への考え方など 1月31日~2月15日
(3)令和5年度実施のモデル事業に参加した生徒、保護者及び指導者 約450名 文化芸術団体及び地域スポーツクラブ活動等のモデル事業に参加しての感想など 2月10日~2月29日

4 地域移行と地域連携について

 国の動きとしては「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」(令和2年9月文部科学省通知)により、休日の部活動の段階的な地域移行を図ることとされました。その後、令和4年12月に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」が公表され、今後の学校部活動のあり方等の考え方が示されています。

※概要・本編・参考資料はこちらから

山形市では、当面、地域の実情に応じて、部活動の「地域移行」と「地域連携」の両面から取組みを進めていくための準備を進めています。

部活動の「地域移行」とは・・・ 部活動の「地域連携」とは・・・

地域の多様な主体が運営・実施する地域クラブ活動によって、部活動を代替すること。

※地域クラブ活動とは・・・地域が主体となって行われる活動のこと。

複数校でまとまって一つの部活動とする合同部活動の導入や、部活動指導員等の地域の人材を活用することにより、生徒の活動機会を確保すること。

5 令和6年度の進め方について

 部活動の地域移行・地域連携の一層の推進を図るため、令和6年度に新設する文化スポーツ部内に「部活動地域移行連携室」を設け、教育委員会との緊密な連携のもと、検討協議会や四者会議での協議を深めながら、次の取組を進めていきます。

(1) モデル事業の拡充実施

 部活動の地域移行・地域連携に向け、受け皿となる団体等の整備充実、指導者の確保、費用負担への支援等について、文化部、運動部でのモデル事業を拡充して実施し、検証を進めていきます。

(2) (仮称)「部活動地域移行・地域連携推進計画」の策定に向けた検討

 令和7年度までモデル事業を実施し、その成果と課題を検証しながら、(仮称)「部活動地域移行・地域連携推進計画」を策定する予定です。ICTや公共交通の活用を視野に入れながら情報収集や動向等の整理に取組み、計画の策定に向けて検討を行っていきます。

・計画の策定主体:山形市、山形市教育委員会

・計画の想定内容:山形市の現状・基本方針・具体的な取組み・移行スケジュール・数値目標 等

6 お問い合わせ

  • モデル事業についてのお問い合わせ

 山形市文化スポーツ部部活動地域移行連携室(内線925、364)

 ファクス:023-615-8452

 E-メール:bukatsudo@city.yamagata-yamagata.lg.jp

 

  • 部活動についてのお問い合わせ

 山形市教育委員会学校教育課(内線630,631)

 ファクス:023-641-1914

 E-メール:gakkyo@city.yamagata-yamagata.lg.jp

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このページに関するお問い合わせ

文化スポーツ部部活動地域移行連携室
〒990-8540 山形市旅篭町二丁目3番25号
電話番号:023-641-1212(代表) bukatsudo@city.yamagata-yamagata.lg.jp