山形市高齢者肺炎球菌予防接種の費用を一部助成しています
肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
肺炎球菌は、主に唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では、鼻やのどの奥にこの菌があるといわれています。この菌が、何らかのきっかけで気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎球菌による肺炎は、成人の肺炎の25~40%を占めており、特に高齢者で重症化しやすいとされています。
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌には93種類の型があり、23価肺炎球菌ワクチンは、そのうち肺炎の原因となりやすい23種類の型について感染を予防する効果があります。この23種類の型は、成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約70%を占めるといわれています。
この予防接種を受けることにより、すべての肺炎に有効というわけではありませんが、重症化防止の効果が期待されています。
ワクチンの副反応として、注射部位の痛み、発赤、腫れ、また発熱や筋肉痛などがみられることがあります。
また、非常にまれですが、アナフィラキシー※様反応、血小板減少等がみられることがあります。
※アナフィラキシーとは、通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応です。発汗、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気、息苦しいなどの症状に続き血圧が下がっていく激しい全身症状です。
助成額
4,000円
※助成額を越えた金額は、自己負担となりますので医療機関にお支払いください。
助成対象者
山形市に住民票があり、接種を希望する方のうち、次の1、2のいずれかに当てはまる方
1.接種日において、65歳の方(65歳の誕生日の前日から、66歳の誕生日の前日まで)
2.接種日において、60歳~64歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障がいがある方(身体障がい者手帳1級相当の方)
※ただし、過去に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(ニューモバックスNP®)を接種したことがある人は対象となりません。
※70歳、75歳以上の方への助成は、令和5年度までで終了しました。
※令和5年度に65歳になった方も、66歳の誕生日の前日までは接種対象者です(未接種の方のみ)。
受け方
1 各自、山形市高齢者肺炎球菌予防接種協力医療機関へ予約をします。
2 医療機関にて、接種前の説明書をお読みいただき、ご理解のうえ、予診票に必要事項を記入し、接種を受けます(説明書は医療機関にあります)。
予防接種を受ける際の持ち物
健康保険証等(住所、氏名、生年月日が確認できるもの)
対象者のうち、2.に該当する方は、身体障がい者手帳を持参。
(ただし、生活保護世帯及び中国在留人等支援給付を受けている世帯の方は、事前に健康増進課(霞城セントラル4階)で発行する予診票が必要です)。
(注意)
市外(県内)で接種を希望する場合は、事前に山形市健康増進課(023-616-7274)にお問い合わせください。
3 接種後は、医療機関窓口で自己負担額をお支払いします。(接種を受けた方が、山形市へ助成額の申請をする必要はありません。)
- 医療機関にお支払いする自己負担額は、「医療機関の定める接種料金※」から「助成額」を差し引いた額となります。
※「医療機関の定める接種料金」は、医療機関によって異なります。各医療機関にお問い合わせください。
(例)「医療機関の定める接種料金」が8,000円の場合の自己負担額は、以下のとおりです。
「医療機関の定める接種料金」-「助成額」=自己負担額
8,000円-4,000円=4,000円 - 対象者のうち、生活保護世帯及び中国残留邦人等支援給付を受けている世帯の方は、全額助成(無料)。ただし、山形市健康増進課(霞城セントラル4階)にて事前の手続きが必要です(接種後の受付はできませんのでご注意ください)。予診票をお持ちになって、申請してください。
<霞城セントラルにお越しになる方へ>
東口交通センター駐車場、または霞城セントラルパーキング(立体)をご利用の方へ一部補助いたします。
駐車券をご提示ください。
霞城セントラル駐輪場をご利用の方は駐輪券(水色)をお持ちください。
予防接種を受けることが適当でない方
- 明らかに発熱のある方(一般的に体温が37.5℃以上の場合)
- 重い病気(重篤な急性疾患)にかかっていることが明らかな方
- 過去に予防接種を受けてアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 他の予防接種を受け、必要な間隔があいていない方
- その他、医師が不適当な状態と判断した場合
予防接種を受ける際に、担当医師とよく相談する必要のある方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障がい等の基礎疾患がある方
- これまで予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱のみられた方および発疹、じんましんなどアレルギーと思われる異常がみられた方
- 過去にけいれんを起こしたことのある方
- 過去に免疫不全の診断がされている方および近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- このワクチン成分に対してアレルギー反応を起こすおそれのある方
接種後の注意
- 接種当日は激しい運動を避けてください。入浴は差し支えありませんが、接種した部位をこすらないでください。
- 接種後に発熱したり、接種した部分が腫れたり、赤くなったりすることがありますが、一般にその症状は軽く、通常数日中に消失します。
- 接種後は自らの健康管理に注意し、もし高熱や体調の変化、その他局所の異常反応に気付いた場合は、ただちに医師の診察を受けてください。
よくあるご質問について
Q)令和6年5月1日に65歳になります。いつから助成を受けられますか。
A)65歳の誕生日の前日から、66歳の誕生日の前日まで助成対象となりますので、助成を受けられるのは令和6年4月30日から令和7年4月30日までです。
Q)山形市外の医療機関で接種を受けられますか。
A)はい。協力医療機関等についてお伝えしますので、市外での接種を希望される方はお問い合わせください。
Q)(66歳以上の方)肺炎球菌ワクチンを接種したい場合はどうしたらよいですか。
A)接種は受けられますが、任意接種となるため、費用は全額自己負担となります。接種料金等については、医療機関へお問い合わせください。なお、再接種の場合は前回接種から5年の間隔を空ける必要があります。
その他
1.この予防接種の費用助成は、1人につき生涯1回となります(ただし、これまでに市の助成を受けて23価肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は助成対象外)。
2.万が一、この予防接種による副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害に対しては、予防接種法に基づく救済制度があります。
3.今後、再接種を希望する場合は、5年以上あける必要があります。5年以内に再接種をすると、接種した部位が腫れるなどの副反応が強くなるおそれがあるためです。
4.対象者の変更について
高齢者肺炎球菌予防接種は、65歳の方を対象に平成26年10月1日から定期接種化されました。
65歳の方以外にも、経過措置として、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方も対象としてきましたが、この経過措置は令和5年度をもって終了しました。
(留意点)
この予防接種は、法律上受ける義務はありません。
しかしながら、市の助成を受けて接種できる対象者は、年度ごとに変わることから、該当する接種期間を過ぎると、全額自己負担となりますのでご注意ください。
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このページに関するお問い合わせ
健康医療部健康増進課感染症予防係
〒990-8580 山形市城南町一丁目1番1号霞城セントラル4階
電話番号:023-616-7274 ファクス番号:023-616-7276
seishin-hk@city.yamagata-yamagata.lg.jp