椹沢コミュニティセンターに、地下水熱を利用した空調設備を導入しました。
山形市では、地中熱(地下水熱)、小水力及びバイオマスなど、太陽光以外の再生可能エネルギーについて再評価し、その可能性を見極めながら、総合的な再生可能エネルギーの導入を検討しています。
椹沢地区は、馬見ヶ崎川扇状地の扇端部に位置し、地下水が豊富であるという地域特性があることから、その特性を活かし、「山形の自然を活かした再生可能エネルギー導入事業」として、市有施設としては初めて、平成29年度(平成30年3月)に椹沢コミュニティセンターに「地下水熱を利用した空調設備」を導入しました。
このたび導入した「地下水熱を利用した空調設備」は、直接地下水を汲み上げる方式(オープンルーフ方式)で、揚水井口径φ250mm、深さ110m程度の井戸を掘り、その中に設置した水中ポンプで地下水を汲み上げて熱交換を行い、利用後の地下水を用水路に放流するしくみとなっています。
通常の空調設備は外気を熱源として利用していますが、外気よりも年間を通して温度が安定している地下水を熱源として利用することにより、通常の空調設備よりも二酸化炭素排出量の抑制を図ることができます。
導入による効果(空調設備:平成30年度稼働実績による)
従来型の冷暖房に比べ、二酸化炭素排出量は、約29%の削減となりました。ランニングコストについては、約13%の削減となりました。
また、地下水熱を利用した空調設備の設置に伴い、地下水熱という再生可能エネルギーをより有効に活用するため、当該設備用の井戸を共用利用して、駐車場5台分程度(91平方メートル程度)の無散水融雪設備を同コミュニティセンターの外構工事(平成30年度)に併せて設置しました。
なお、これら事業は、下記の補助金を活用し実施しました。
- 平成29年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業)
(廃熱・湧水等の未利用資源の効率的活用による低炭素社会システム整備推進事業) - 平成30年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(廃熱・湧水等の未利用資源の効率的活用による低炭素社会システム整備推進事業)
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