ミクロン精密株式会社

ページ番号1019076  更新日 令和8年7月29日

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「蔵王から世界へ」を経営理念に掲げ、山形市に本社を置きながら世界各国へ高精度な工作機械を送り出しています。地域貢献に取り組む企業として、「やまがたAI部」への参画などを通じ、山形市とともに次世代人材の育成に取り組んでいます。
自動車や新幹線、AI関連機器などのものづくりを支えるほか、日本一の芋煮会フェスティバルで活躍するショベルカーの部品加工にもその技術が活かされています。

ミクロン精密株式会社 村上 遥輝(むらかみ はるき)さん

今回は、設計部 制御設計課で技術職として働く入社3年目の村上遥輝さんにお話を伺いました。

インタビュー写真
ミクロン精密株式会社 村上遥輝さん

「どんな仕事をしたいか」だけでなく、「どんな暮らしをしたいか」

休日はマウンテンバイクを楽しむという村上さん。

「就職を考えたとき、『どんな仕事をしたいか』だけでなく、『どんな暮らしをしたいか』も大切だと思ったんです。」

仕事だけでなく、暮らし方も含めて将来を考えたことが、Uターン就職につながりました。
そんな中で出会ったのがミクロン精密株式会社。

「最初は会社名にある『精密』という言葉に興味を持ったことがきっかけでした。調べていくうちに、世界トップレベルの加工精度を持つ工作機械メーカーだと知って、どんどん惹かれていきました。他県の企業を探すより『ここに就職しよう』っていう風な感じで、運命の出会いでしたね。」
 

世界トップレベルの技術で、人々の暮らしを支える

ミクロン精密株式会社は、「蔵王から世界へ」を理念に掲げる山形市の工作機械メーカーです。
自動車や医療機器などに使われる精密部品を加工する研削盤の開発・製造を手掛け、世界30カ国以上へ製品を展開しています。その高い技術力が評価され、経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれています。

村上さんは、現在、工作機械の制御設計を担当しています。
機械を動かすためのプログラムや電気回路、操作盤などを設計し、機械設計担当者や制御組立担当者など各工程の担当者と協力しながら一台の工作機械を完成させます。

「普段、私たちが直接目にすることは少ないかもしれません。でも、自動車のエンジン部品や新幹線のベアリング部品など、社会を支えるさまざまな製品づくりに関わっています。」

日本一の芋煮会フェスティバルで使われるショベルカーのシリンダー加工にも同社の技術が活かされているそうです。
表には見えない部分で、人々の安全や快適な暮らしを支えています。

日本一の芋煮会フェスティバル
日本一の芋煮会フェスティバルの様子

学べば学ぶほど見えてくる、ものづくりの奥深さ

「大学院で学んだことが活きる場面もありますが、実務では新しく学ぶことの方が多いですね。」

入社後は勉強の日々だったと振り返ります。

「機械について勉強していくと、以前は見えていなかった部分が見えるようになってきます。自社の機械についても理解が深まり、自分の成長も実感しますし、仕事の面白さを感じる部分ですね。」

学ぶ中で、先輩技術者との経験や知識の差を実感することも多いそうです。

「先輩方は経験や知識があるので、『このままだとこうなるよ』とか『ここは気を付けた方がいいよ』と先回りして気付いてくれるんです。おかげで、仕事の遅れや抜けにつながりそうな点にも少しずつ自分でも気付けるようになってきました。そういう部分は、これからもっと経験を積んで埋めていきたいと思っています。」

また、過去のプログラムや設計データに触れるたびに、先輩たちが積み重ねてきた技術の奥深さを感じるといいます。

「過去のプログラムを見ると、機械を良く知った人たちが手掛けた仕事はすごいなと、先輩方が積み重ねてきた知識や経験の大きさを感じます。」

各工程の担当者と打合せをする村上さん
各工程の担当者と打合せをする様子

山形から世界へ。先輩たちが築いてきたもの

最近は海外向け案件も担当している村上さん。海外向け案件に携わる中で、その背景にある先輩たちの努力を実感しています。

「インターンシップのときに、アメリカやインド、中国など、いろいろな国に機械を納めているという話を聞きました。最初は『今はグローバル社会だからそういうものなのかな』と思ったんです。でも、冷静に考えてみると、山形県内にある機械メーカーが、海外のお客様と継続して仕事をしているってすごいことだなと思いました。アメリカやインド、中国などのお客様と仕事ができるのは、それまで先輩方が積み重ねてきた仕事や信頼があったからこそなんだと思います。その積み重ねは本当にすごいなと感じます。」

また、仕事を通じて、日本と海外のお客様の違いを学ぶ面白さも感じているそうです。

「日本と海外では求める機能や考え方が違うこともあります。その違いを知れるのも面白いですし、海外ユーザーならではのこだわりや使い方の違いを学んでいる最中です。」
 

「もっと学びたい」「チャレンジしたい」に応えてくれる会社

村上さんが特に魅力として挙げるのが、人を育てる文化です。

「困っていると、こちらから聞く前に先輩や上司の方から『大丈夫か』と声を掛けてくれることが多かったですね。以前、大きな仕事を担当して忙しそうにしている先輩に、業務の相談をした際、『教育も含めて仕事としてやっているんだから遠慮するな』と言われた時は、とても安心したのを今でも覚えています。」

また、自分が学びたいと思ったことに対して、会社がしっかり応えてくれるといいます。

「機械についてもっと知りたいと思って相談したところ、制御設計の仕事はいったん置いて、3か月間、機械の組立や操作を学ぶ機会をいただきました。機械組立の現場で3か月間、『師匠』からみっちり勉強させていただけて、とてもありがたかったですね。成長する機会をいただいた以上、結果を出せるように頑張らなければいけないと思っています。」

管理課の加藤さんは、人材育成について次のように話します。

「技能の伝承を目的として、経験や知識を持ったベテラン社員に『師匠』という役割を担ってもらい、後輩の指導にあたってもらう制度があります。また、技能五輪に出場する若手社員が、五輪までの期間仕事を離れて訓練に専念する取り組みも行っており、そうした経験をした社員は、今では営業所や海外子会社でもサービスエンジニアとして活躍しています。」

ベテラン社員から若手社員へ技能をつなぐ仕組みや、若手が成長に集中できる環境づくりからは、目先の成果だけではなく、数年後、10年後を見据えて人を育てる文化が感じられます。

同社では「チャレンジ、チェンジ」を合言葉に、挑戦を後押しする風土づくりにも力を入れており、新規事業の創出や最新鋭機の開発による加工精度の飛躍的な向上など具体的な効果を生み出しています。
チャレンジによる成功は仕事のやりがいや充実感にも繋がっているようでした。

職場風景

目指すのは、先輩たちのような技術者

「将来は先輩方のように設計だけでなく機械全体を理解し、周りから頼られる技術者になりたいと思っています。長年受け継がれてきた技術を学びながら、自分も次の世代につなげていける技術者になりたいですね。」
 

働きやすさも、成長を支える力

同社ではフレックスタイム制度を導入しており、仕事とプライベートの両立を支援しています。
また、男性の育児休業取得も積極的に進めており、2025年度の取得率は100%と、技術力の高さだけでなく、人を大切に育て、働き続けやすい環境づくりにも力を入れていることがうかがえました。

最後に、これから進路を考える若い世代へのメッセージを伺いました。

「社会人になったら、仕事の内容だけではなく、『自分がどんな暮らしをしたいか』、いかに楽しく休日を過ごすかというところも大事になってくると思います。そこで、社会人になった自分自身をよくイメージしながら、山形で働くことも選択肢の一つに入れて、自分のやりたいことや興味のある仕事について調べてみて欲しいです。知らないだけで、山形にも魅力的な仕事はたくさんありますし、世界に挑戦できる企業もあります。」

村上さんの言葉からは、自身の成長だけでなく、先輩たちが積み重ねてきた技術や経験への敬意も感じられました。

技術を学び、受け継ぎ、さらに次の世代へつないでいく。

長年培ってきた技術と人財を大切にする文化を礎に、同社はこれからも世界のものづくりを支えていきます。

クロスバイクを楽しむ村上さん
休日には趣味のクロスバイクで山形の自然を満喫

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