一般質問(令和元年6月定例会)

ページ番号1003061  更新日 令和3年10月29日

印刷大きな文字で印刷

令和元年6月定例会で行われた一般質問は、以下のとおりです。
(ここに掲載した一般質問は、市議会報209号に掲載したものを再掲載しており、質問内容は実際の質問を要約・抜粋したものです。)

質問者と質問の要旨一覧
質問者 質問の要旨
松井 愛 議員(市民連合山形市議団) 不登校、社会的孤立、性的マイノリティ、市有施設におけるバリアフリー化 ほか
小田 賢嗣 議員(令政会) 若者が将来へ希望をもてるまちづくり、働く世代・子育て世代がいきいきと暮らせるまちづくり ほか
井上 和行 議員(新翔会) 公共交通、成年後見制度利用促進、空き家問題、歯と口腔の健康づくり、教育・スポーツ環境整備 ほか
荒井 拓也 議員(緑政会) 郊外地区の発展・活性化計画、先端技術を活用したまちづくり(スマートシティ構想)、投票率向上に向けた取り組み ほか
佐藤 清徳 議員(新翔会) 中心市街地活性化とインフラ整備、教育環境・体制づくり、スポーツ振興、雇用創出による移住・定住
鈴木 進 議員(新翔会) 洪水ハザードマップ、地域の拠点「公民館」整備、伝統工芸産業の支援事業、地域の安全対策、学校給食、コミュニティバス路線 ほか

【松井 愛 議員】多様性を尊重したまちになるための取り組みを!

不登校の子どもに対する支援の方向性は、どのように想定しているのか。

(回答)本人の意思や保護者の願いなどを尊重しながら、将来の自立やいきいきとした社会参加を目指している。今後、学校以外の多様な学びの場として、民間施設の学習活動など実態把握に努め、情報交換や連携を図るためにどのような支援が必要か検討していく。

適応教室「風」に通級できるのは本人の希望の有無にかかわらず、中学3年の12月までと決められている。通級時期の制限を早急になくすべきと考えるがどうか。

(回答)不登校の子どもの情緒の安定と自立を図るとともに、生きる力を育むことを目的に、学校生活への復帰を支援している。これまでも個別の状況により中学3年の1月以降も保護者と面談するなど継続支援をしている。今後も、個別の状況や保護者の願いに寄り添いながら対応していく。

ひきこもりに悩む当事者やその家族を孤立させず、いかに支援につなげていくかが重要である。予防の観点を持つ孤立を防ぐ仕組みづくりに取り組んではどうか。

(回答)悩む方が抵抗感なく相談できる窓口として、行政のみならずNPOなどの支援団体にも気軽に相談できる体制を、関係機関と連携を図りながら知恵を絞っていく。

市立中学校の制服に女子用スラックスを導入し、スカートとの選択制にしてはどうか。

(回答)子どもと保護者の希望など、現状を把握しながら、性の多様性を理解し配慮していくという趣旨を踏まえ、女子生徒のスラックスとスカートの選択について、校長会などで話し合っていく。

性別による順序付けは、子どもたちへのジェンダー意識の刷り込みになりかねない。小・中学校などにおける男女混合名簿の実施率を100%とすべきと考えるがどうか。

(回答)各学校の実態に応じ、可能なところから導入している。今後、課題を整理しながら校長会などで意見交換し、推進を図っていく。

性の多様性を認め合える社会づくりとして、全国でパートナーシップ制度導入の動きが広がっている。東北で先駆けて導入してはどうか。

(回答)全国で統一した取り扱いができることが望ましいと考えている。国会でも議論されており、今後の状況を踏まえながら、市民の理解が進む方向を考えていく。

本庁舎正面玄関から南側エレベーター前まで、視覚障がい者のための歩行誘導マットを早急に設置すべきではないか。

(回答)平成30年度に総合福祉センターおよび福祉文化センターに設置しており、本庁舎正面玄関から南側エレベーター前の区間への設置も進めていく。

このページの先頭へ戻る

【小田 賢嗣 議員】若者が将来に希望がもてるまちづくりを

マンガやアニメ、ゲームの文化をまちづくりに生かし、若者を呼び込むことで、まちの活性化につなげてはどうか。

(回答)創造都市推進事業やフィルムコミッションを通じて、ポップカルチャーにも取り組み、若者が魅力や誇りを感じるまちづくりに貢献していく。

eスポーツの拠点づくりを進め、まちを若者にも魅力あるものにし、交流人口の拡大につなげてはどうか。

(回答)eスポーツは、新たな成長領域として期待できることから、今後の動向を見ながら、交流人口の拡大につながる方策を研究していく。

市北東部の新産業団地整備のスケジュールはどうか。

(回答)令和2年度は現況測量および基本設計、3年度は用地測量ならびに実施設計へ進み、6年度には造成工事に入りたいと考えている。

市内企業にフレックスタイムやテレワークの推進を促す施策を実施してはどうか。

(回答)仕事と家庭の両立支援などを行っている企業に対し、入札の際に優遇するなどしている。また、国や県が実施している各種支援制度の周知に努めていく。

就職氷河期世代の就職支援はどうか。

(回答)キャリアアップ助成金など、国の現行支援制度の周知を図りながら、国の動向を注視し、必要な支援策を検討していく。

高齢者支援などのため、移動スーパーの新規参入の後押しとして、コミュニティセンターなどの駐車場の一角を停留所に活用してはどうか。

(回答)今後、事業者の意向を踏まえ、市有施設の駐車場などを活用するニーズがある場合、前向きに検討していく。

水道事業は直営を堅持すべきと考えるがどうか。

(回答)水道の運営権を民間事業者へ委ねるコンセッション方式の導入は考えていない。

指定管理料や委託料の人件費を見直し、良質な公共サービスを維持すべきと考えるがどうか。

(回答)同種や類似の施設労働者の賃金と掛け離れたものにならないよう留意し算定している。今後も、適正に人件費を設定し、良質な公共サービス提供に努めていく。

市道楯山停車場立谷川線の整備と併せて、楯山駅北側にロータリー機能の設置を進めるとしているが、具体的なスケジュールと早期実現に向けた取り組み状況はどうか。

(回答)市道楯山停車場立谷川線の整備は、2年度以降、用地のめどが立ち次第、橋の新設に着手する。
駅北側へのロータリー機能の設置は、市道楯山停車場立谷川線の進展に併せ、整備を進めていく。

このページの先頭へ戻る

【井上 和行 議員】小学校へ早期にエアコン設置を!

小学校へのエアコン設置は令和元年度内の設置完了に向け工事を進めていると聞くが、今夏の暑さ対策はどうか。

(回答)エアコンは納入されているが、受変電設備の増設などが必要であり、実際の利用は、早いところで9月になると見込んでいる。暑さ対策として、中学校で提供可能な扇風機を6月末までに追加配置する。また、こまめな水分補給を行うよう各学校へ周知するとともに、熱中症計を活用し、熱中症指数が高い場合は屋外での活動を制限するなど、安全対策を徹底していく。

タクシー事業者と連携し、地域事情に適した運用サービスを展開する協議会を発足させてはどうか。

(回答)山形地区ハイヤー協議会と調整を行い、2年度に策定予定の地域公共交通網形成計画と合わせて、新たな協議会発足の必要性を検討していく。

成年後見制度利用支援事業の拡充が必要ではないか。

(回答)今後も適切な支援を行えるよう、成年後見制度利用支援事業を推進していく。

空き家実態調査の結果を、空き家対策にどう生かすのか。

(回答)実態調査を基に、空き家の利活用などの意向確認のサンプル調査を行い、約2割の方から居住者がいると回答があった。この回答結果を精査し、元年度中に空き家全件を対象に意向調査を実施する。

唾液検査による歯周病検診を無料とし、健康診査に組み入れてはどうか。

(回答)歯周病検診の市内全域実施完了時点で検討していく。

防災訓練の日程調整などが円滑に進むよう、行政側の訓練可能日などを市のホームページに掲載してはどうか。

(回答)訓練協力の可否は、電話や窓口での情報提供を行っている。ホームページでの公開は、導入に向け検討していく。

多くの市民が利用する市役所1、2階の和式トイレの一つを洋式化し、和式には手すりを設置してはどうか。

(回答)本庁舎の和式トイレは、構造上、現状での洋式化は難しいが、手すり設置は利便性向上のため、1、2階の和式トイレすべてに設置していく。

神奈川県茅ヶ崎市のイエローチョーク作戦を参考に、本市でも犬の散歩マナーの向上に取り組んではどうか。

(回答)今後立ち上げる山形市動物愛護推進協議会の意見を聞きながら、動物愛護センターが中心となって検討していく。

公園内トイレの設置基準は明確なのか。また、管理する町内会の維持管理負担が多い公園内トイレは、市で新たに建設してはどうか。

(回答)大規模な公園を優先に年次計画で設置している。時代のニーズを踏まえ、維持管理手法などを調査検討していく。

このページの先頭へ戻る

【荒井 拓也 議員】活力ある山形市へ積極的な施策推進を

生活拠点や地域拠点などをどのように集積する都市構造とするのか。また、蔵王地区の具体的な振興策はどうか。

(回答)都市計画マスタープランでは、多様な交通手段の確保や暮らしに必要な機能の集積と維持を図り、住み慣れた地域で誰もが豊かな日常生活を送ることができる「拠点ネットワーク型集積都市」を将来都市構造と位置付け、具体的な取り組みを推進している。また、令和元年度策定予定の蔵王地区地域別構想で、都市計画マスタープランで観光拠点に位置付けている蔵王温泉や道の駅などを活用し、地域全体の活性化につながるまちづくりの方針を検討していく。

民間と連携し、今ある資源を最大限に活用することで、デマンド型交通の実現が可能と考えるがどうか。

(回答)2年度に予定している地域公共交通網形成計画の策定において、バスやタクシー事業者など関係機関と連携しながら、各地区のニーズに可能な限り対応できる方法を、検討していく。

本市業務のデジタル化をどのように進めていくのか。

(回答)パソコン操作を自動化するRPAツールの導入効果の検証や、AIを活用したケアプラン作成支援のモデル事業を進めている。効果が認められたものは本格導入に向けて具体的に検討を進めていく。

観光地や地域が、訪日外国人受け入れ環境を整備するための支援を行ってはどうか。

(回答)蔵王温泉や山寺でのWi-Fi環境整備や山寺の多言語表示整備が進められている。事業者への研修会などを通じて、キャッシュレス環境の整備に理解を得るとともに、国や県の補助制度の周知に努め、商業地や観光地単位で整備が進むよう調整を図っていく。

特定不妊治療費の上乗せ助成には、所得制限緩和や助成の増額などを行ってはどうか。

(回答)助成拡大は簡単ではないが、効果的な支援のあり方を今後とも検討していく。

人材確保の観点から、本市職員が不妊治療を受ける際の休暇制度を設けてはどうか。

(回答)治療内容により、病気休暇の対象としている。また、年次有給休暇の時間単位取得など、短時問で複数回に及ぶ治療に取得しやすいものとなっている。今後もより適切な制度のあり方を研究していく。

保護者や保育所、警察などと連携し、保育所の散歩コースの危険箇所点検や安全対策を行ってはどうか。また、散歩コースの見直しの指導や地域への危険箇所情報の提供を行ってはどうか。

(回答)大津市の事故を受け、直ちに市内の保育所などに注意喚起を行った。また、市立保育所の散歩コースは各園で危険箇所を把握し、全職員で情報を共有している。今後は交番や保護者と連携しながら再度、安全を確認していく。

このページの先頭へ戻る

【佐藤 清徳 議員】中心市街地の活性化に向けて

山形駅前の再開発事業を実現する過程で、懸念されるのはどのようなものか。

(回答)関係する地権者は集約されたが、地権者との再開発事業への合意形成が課題となっている。引き続き、意見交換を行い、山形の玄関口にふさわしい魅力ある施設整備の実現に向け、努力していく。

霞城セントラル西側交差点から山形テルサまでの道路を定期的に歩行者天国とし、青空マーケットなどの企画を開催することで、駅西エリアの活性化を図ってはどうか。

(回答)周辺沿線の商業施設や住民の承諾、警察との協議や各交通機関などとの調整が必要となるが、提案の企画も含め、駅西エリアの活性化に資する利用方法を検討していく。

文化創造都市の拠点として再整備される山形まなび館周辺のまちづくりを、どのように考えているのか。

(回答)学生を含む若い世代が居住・定住しやすいエリアを構築するなど、山形まなび館を起点とした周辺エリアと中心市街地の活性化につなげたいと考えている。

都市計画道路旅篭町八日町線の整備工事の進行状況と、今後のスケジュールはどうか。

(回答)市事業の十日町工区は、令和5年度までの事業認可を取得し、事業を進めている。県事業の七日町工区は、元年度末の完成を目標に整備が進められている。本町工区は精力的に用地買収が行われているが、現時点で完成の時期は示されていない状況である。

不登校児童生徒への対応と、未然に防ぐ対策はどうか。

(回答)アンケートの実施や教育相談員などを継続的に活用し、不登校の未然防止に努めるとともに、教職員の指導力向上に努め、適応教室や民間の学びの場など、関係機関と連携を深めながら、不登校児童生徒の自立を育くんでいく。

県体育館と県武道館の代替施設に関する県との協議状況や、今後の見通しはどうか。

(回答)平成30年、県知事へ重要事業要望を行っている。令和元年も強く要望するとともに、市内への新たな施設整備について、引き続き協議を行い、できるだけ早く今後の具体的な方向性を見い出していく。

夏の甲子園での活躍は、地元の活性化にもつながっている。市内の高校野球のレベルアップに向けた、さらなる強化策を、県や県高等学校野球連盟に働きかけてはどうか。

(回答)本市では、県外から指導者を招聘し、中学校野球指導者への技術指導や、市内中学校野球部の選抜選手を対象にした冬期間の基礎技術講習会などを行っている。今後も、野球をはじめとするさまざまなスポーツの競技力向上を図り、本市スポーツの振興と地域の活性化につなげていく。

このページの先頭へ戻る

【鈴木 進 議員】住みよいまち、住んでよかったまちを目指して

洪水ハザードマップの活用だけではなく、河川改修などによる浸水防止策が重要だと考えるがどうか。

(回答)近年、施設整備だけでは防ぎきれない豪雨災害が発生しており、ハザードマップの活用などソフト面での対応が重要な役割を担っている。今後も、関係機関と連携し、ハード・ソフト対策を一体的に進め減災対策に取り組んでいく。

馬見ケ崎や嶋北地区の開発が進み、北部公民館の担当地区は建設当時から大きく広がっている。桧葉の木公園集会所を公民館として整備してはどうか。

(回答)社会教育事業と地域のコミュニティ機能の充実を図るとともに、今後の市街地公民館のあり方を検討していく。

伝統工芸の後継者育成に係る今後の事業計画はどうか。

(回答)引き続き各事業を実施するほか、関係団体と情報交換を行い、各団体の実態に合った支援の方法を検討していく。

「若い世代が魅力を感じる山形の伝統工芸産業」が、これからのキーワードであり、これに沿った支援が望まれていると思うがどうか。

(回答)平成29年より東北芸術工科大学の学生と職人との交流事業を実施し、新商品開発や製品化につなげている。今後もブランド力強化への支援を検討していく。

「見せる防犯活動」の視点から、学校や公園、不審者事案が発生した箇所へ防犯カメラを設置してはどうか。

(回答)小・中学校校舎の新・改築時に整備を進めている。不審者事案発生箇所は警察や関係機関などと協議し、効果的手法を検討し、対応していく。

山形県学校給食会などから、共同運営による新しい給食炊飯工場建設の要望があるが、検討状況はどうか。

(回答)山形県学校給食会で隣県を視察し、事例研究を行うなど、事業計画策定の準備を進めている。今後、同会の事業の進展状況に合わせ、県や関係自治体などとも協議し、支援のあり方を検討していく。

31年3月のモンテディオ山形の新スタジアム整備基本計画の公表を受けて、新スタジアム誘致の考えはどうか。

(回答)交流人口拡大を推進し、地域経済の活性化や、市の総合的な魅力向上につながるものと考えている。参加条件をクリアできるようであれば、積極的に手を挙げていきたい。

日常生活の利便性の向上や中心市街地活性化の観点から、ベニちゃんバスの新規路線を開設してはどうか。

(回答)令和元年度中に各地域のニーズを把握し、30年度実施したパーソントリップ調査結果を踏まえ、2年度予定している地域公共交通網形成計画策定と併せて検討していく。

このページの先頭へ戻る

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか?
このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

議会事務局
〒990-8540 山形市旅篭町二丁目3番25号
電話番号:023-642-8404 ファクス番号:023-641-9160
giji@city.yamagata-yamagata.lg.jp