クローズアップ
SUKSKマイスター 大場(おおば)マッキー広美(ひろみ)さん
足は第2の心臓 100歳まで2本の足で 歩ける足づくり
今号では「SUKSKマイスター」の大場マッキー広美さんに、これまでの活動と今後の意気込みについて語ってもらいました。
老いは足から、と耳にされたことがあるかと思います。私は23年前から、「足の健康」は転倒予防や介護予防と深く関係があるのではないか?と、足や爪に詳しい医師や専門家に師事しながら、独自に「介護予防フットケア」という領域を確立させました。介護福祉士の立場でできることは当時限られていて、訪問介護事業所を設立し、「介護保険制度を利用したフットケア」と同時に山形市初のフットケアサロンを立ち上げたのが平成18年。その後も全国各地で講演や研修を行い、一般社団法人フットヘルパー協会を設立し、「足を助ける人」の育成に力を入れ始めました。最近はメディアでも「フットケア」や「足の健康」を取り上げることが多く、一般的にもようやく知られてきましたが、それでもまだまだです。足や爪に何かトラブルがあってもどこへ行ったらいいか、どこに相談したらいいのか分からない方が大勢いらっしゃいます。医療機関にかかる前にトラブルを未然に防ぐことができればと思い、県内の地域サロンや公民館などで「足の健康教室」を年間50~80カ所で行っています。
現在は七日町でトータルフットケアサロン足助人(あしすけっと)を運営。訪問看護ステーションひまわりと連携し、制度や介護保険を利用してのフットケアを行ったり、地域のクリニックで「フットケア外来」の開設に関わったりしています。また、介護、医療に携わる方はもちろん、一般の方にも足の大切さを知ってほしいという思いから、令和4年10月に翔泳社より、著書『現場で使える介護フットケア便利帖』を出版しました。
足は歩くためだけのものではなく、全身の血流にも大きく関係しているため「第二の心臓」ともいわれていて、足の健康は全身の健康に大きく関わります。山形市中心市街地グランドデザインのテーマは「歩くほど幸せになるまち」ですが、歩くためにまずは足元のケア、そして靴選びが大切です。市民の皆さんの足が健やかになるように、「いつまでも自分の足でどこまでも」をモットーに、100歳まで2本の足で歩ける足づくり「1002(いちまるまるにー)運動」を掲げ、SUKSKマイスターとして、皆さんとともに頑張っていきたいと思います。
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