市長のやまがた自慢「下宝沢・蔵王権現立像」
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蔵王権現さんもお盆の夜は
笠のおどりに浮かれでる
蔵王権現といえばいうまでもなく日本の山岳信仰である修験道の本尊になります。熊野岳をはじめとする蔵王山そのものが信仰の対象であり、修行の場でもありました。その歴史は古く、天武天皇の頃、吉野金峰山の蔵王権現を分祀したことがはじまりと言われています。
東沢地区下宝沢には、その象徴ともいえる蔵王権現像があります。かつては多くの方が信仰のために蔵王山に登りましたが、その入り口である登拝口の一つが宝沢口でした。現在、下宝沢の蔵王権現堂(元三乗院)に安置されていますが、像の高さだけで約3メートルという、全国的に見ても有数の大きな立像です。山形市の指定有形文化財にもなっています。
土蔵の扉が開いても、そこに見えるのは巨大な足だけです。少し進んで見上げると、蔵王権現にすさまじい憤怒の表情で見下ろされる形になります。あまりの迫力に驚かれる方も多いようです。
この蔵王権現像は、頭部は室町時代以降、体部については江戸時代中期以降に制作されたものと推定されています。いかに古くから篤い信仰の対象となってきたかが分かりますし、今でも地域の皆様が大切に保存・維持しておられます。
現地で管理人の方にお願いすると扉を開けて見せていただけます。ぜひ一度、迫力の蔵王権現像をご覧いただければと思います。
(広報やまがた平成30年8月1日号掲載)
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