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「山寺行啓記念殿」が山形市指定文化財になりました。

「山寺行啓記念殿」が山形市指定文化財になりました。

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山寺行啓記念殿と山寺地区

 

文化財の情報

指定区分

山形市指定有形文化財(建造物)


名称

山寺行啓記念殿(やまでらぎょうけいきねんでん)
 附 棟札 二枚、御簾 二張、御簾掛け金 四点、卓 一卓、椅子 一脚、卓掛 一枚、青銅花瓶 二点
   薄盤・華盤 各二点、門柱及び門扉 一基、石柵 一囲


時代

明治後期(明治41年9月9日竣工)
 

構造及び形式等

木造平屋建て、梁間三間・桁行三間半、鉄板葺


所在地


所有者

立石寺


指定年月日

平成28年11月21日

「山寺行啓記念殿」の概要

建築の経緯

「山寺行啓記念殿」は、山形市山寺地区、立石寺(山寺)の境内山上にある建物です。
 明治41(1908)年、東宮嘉仁親王(後の大正天皇)が東北地方を巡啓され、その途中、9月18日に山寺に立ち寄られました。その際、山上で休憩・昼食をとるために建てられたのがこの「山寺行啓記念殿」です。
 屋根裏には建築時の棟札が残されており、明治41年8月14日着工、明治41年9月9日竣工であることや、工事関係者の氏名が判明しています。山寺への巡啓決定は実施のわずか35日前であり、26日間の突貫工事で建てられました。


建物内外の特長

建物について

 建物は、木造平屋建て、梁間三間・桁行三間半と規模は小さいながら、皇族を迎える建物として特長的なデザインとなっています。
 建築にあたっては京都御所・紫宸殿を手本にしたとされており、屋根や天井が高い造りになっています。室内は十畳一間で山寺産の良材を使用し、周囲には高欄のある廊下を巡らせ、東側に正面入口を設け、高欄の端には擬宝珠を載せています。畳間西側は全面を床とした格式のある造りです。

 これ以外にも、建物のいたるところに装飾や格式を重視した造りが見受けられます。

 山寺行啓記念殿全景

 京都御所・紫宸殿(ししんでん)を参考にしたと言われ、高い屋根にその特長が現れています。
 

調度品について

 建物以外に、当時に使用された調度品が、建物内部や立石寺に保存されています。
 
御簾とその掛け金、宮内省からの指示に沿った檜の白木造りの机、洋風の椅子などが建物内に現存しています。また、床の間に飾られた花瓶とその台(薄盤・華盤)や卓掛けも残されています。
 100年以上前、実際に使用された当時の様子を復元できる、貴重な品々です。

室内と調度品

保存されている調度品で行啓時の様子を再現したものです。当時は、畳の上にじゅうたんを敷き、使用しました。花瓶の下に敷かれているのが薄盤・華盤(うすばん・けばん)です。

 

外構について

 建物の周囲は石の柵で囲まれ、出入り口には鉄製の扉が設けられています。
 石の柵は山寺地区の特産品だった「おまた石」という石で造られています。鉄の扉は、中央に桜のレリーフが施されており、これは、大正天皇の象徴が「桜」であったことから、このようなデザインになったと考えられています。


 

門扉(上)と石柵(右)

 門扉は桜のレリーフが施された凝った作りのものです。また、建物を支える石積みの上には、石でできた柵が設置され建物を囲んでいます。






 

景観について

 山寺行啓記念殿は、山寺の中でも特に眺めの良い場所に建てられています。
 雨戸を全て開け放つと、山上の寺院から麓の集落まで一望でき、また、麓からも、五大堂や開山堂など、山寺を代表する建物と一緒にその姿を見ることができます。

 


 









 

 



 




 

 




 



室内中央部からの眺め(上から北側・東側・南側)

 記念殿の中央からは北・東・南の3方向を望むことができます。北側は奥の院に続く参詣路を、東側は「胎内くぐり」を、南側は麓の集落から遠くの山々まで見渡せます。

 

 

行啓後の記念殿

 行啓直後、地元ではこの建物を公開し、多くの見学客を集めたと言われています。後に村中の人々が石材運びに携わり、隣接地に記念碑が立てられました。
 建築に関わった東村山郡は建物を「記念殿」と名付け、毎年、行啓の日に記念行事を実施していました。町を挙げて誇るべき建物として、大切に保存継承されてきたことがうかがえます。
 また、この巡啓を機に、山寺に通じる道路や立石寺境内の整備も進んだと言われています。その点からも、この山寺行啓記念殿が果たした役割は大きいと言えます。






 

          
記念殿の北側に立つ記念碑

「山寺行啓記念殿」の価値

 「山寺行啓記念殿」は、竣工から100年以上経過し、さらに、室内の調度品も含めて当時のままの姿を保っている貴重な歴史的建造物です。棟札から建築年代や関係者を特定できることも、歴史的な価値を高めています。デザインも、皇族を迎える建物として格式を重視したものであり、特長的と言えます。
 また、大正天皇に関わるの行啓施設として単独で建てられ、現存する貴重な建物であることから、学術的価値も高いものです。

 

アクセス

 「山寺行啓記念殿」は、催事等の場合を除き、普段は公開されておりません。敷地・建物の内部に入ることはできませんのでご注意ください。
 

「山寺」へのアクセス

 

鉄道

JR仙山線・山寺駅下車
山形駅より約20分・仙台駅より約50分

 

自動車

山形市中心部より約30分
山形空港より約30分
仙台市中心部より約1時間30分

 

「山寺行啓記念殿」へのアクセス

 「山寺行啓記念殿」は、立石寺(山寺)の境内山上にあります。山門から徒歩で30~60分程度かかります。なお、入山には入山料(大人一般300円)が必要となります。
 

 

山形市内の文化財について

 山形市内にある、指定・登録文化財の一覧は、以下のページで公開しています。こちらもあわせてご覧ください。
 山形市の指定文化財(新しいウィンドウで開きます。)


 

 
 

 


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